• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

愛国主義的野党が第1党、コソボ 議会選、開票率90%超

3
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • 西バルカンリサーチラボ合同会社 代表

    14日に投開票が行われたコソヴォ議会選挙は、事前の予想通り、「自己決定運動」(LVV)が約48%の得票率で大勝しました。
     LVVは2019年10月の前回選挙でも第一党となり、LVV党首のアルビン・クルティを首相とする連立内閣を成立させましたが、コロナ対策を巡る連立内部での対立から(実際には、対セルビア関係を巡る当時のトランプ米政権との軋轢の方がより大きな要因だったと考えられていますが)、連立パートナーであるコソヴォ民主同盟(LDK)から提出された不信任案が議会で可決されたことで、発足から2ヶ月足らずで崩壊してしまっていました。
     LVVは今回の選挙戦でも前回選挙と同様に、汚職対策と雇用創出を前面に押し出して選挙戦を展開しましたが、特に若年層の間で蓄積されてきた、既存の2大政党(LDKとコソヴォ民主党(PDK))に対する不満の受け皿となり、前回の倍近い得票率での圧勝しました。1999年のコソヴォ紛争終結以降、コソヴォの与党は常にLDKかPDKのいずれかを中心としてきた(あるいは両者による大連立)ため、今回の選挙結果はコソヴォ政治における大きな転換点になったと考えられています。
     LVVは単独過半数は確保できなかったため、今後はクルティを首相候補として、LVVを中心に連立交渉が行われると予想されますが、クルティ自身は、「過去3年以内に刑事事件で有罪判決を受けた者は議員となる資格が無い」という憲法規定により今回の選挙では立候補資格を剥奪されていました。LVV側は、議員資格が無くても首相にはなれると主張していますが、選挙に敗れ野党に回ったLDKやPDKがクルティの公職資格について争う可能性もあります。
     LVVは、対セルビア関係においては一切の妥協を拒否し、EUが仲介するセルビアとの関係正常化対話についても、過去に結ばれた合意や対話そのものへの参加の是非を見直すという強硬な姿勢を明らかにしているため、今後はセルビアとの関係正常化プロセスの停滞が予想されています。クルティ自身、選挙での勝利宣言後のコメントで「セルビアとの対話は優先順位の高い政策では無い」と発言しています。これを牽制するためか、ライチャーク西バルカン担当EU特別代表やコスネット駐コソヴォ米大使は、LVVへの祝辞の中で、「新政権がセルビアとの対話に引き続き注力することを期待する」とコメントしています。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか