ファイザーワクチン、首相「17日には接種を開始」表明
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2月14日(日曜日)厚生労働省の新規医薬品「(商品名)コミナティ筋注」の承認が得られ、17日から接種が開始されるとの報道です。これまでの報道と比べて、新たな日程の変更はありません。2月17日から接種されるのは、医療従事者約1万人~2万人に対する最優先接種で、臨床試験並みのフォローがされます。欧米の臨床試験成績と日本での成績をつなぐ「ブリッジング」試験は、わずか160名のボランティアで実施されているため、実質的には、最優先接種の方からの成績の分析が重要になります。
ここまでするのは、このワクチンに限って「特別に危険だから」というわけではなく、医薬品の認可基準として国際的に妥当だと理解されている手順に従って「あたりまえ」のことだからです。新医薬品のフォローアップは(規定により)市販後も長期に続きます。
今回の最優先接種は、おそらく国の指定のもと、新型コロナの防疫に関わった厚生労働省が直接関与できている医療機関を中心に実施されるものとみられ、不安点は少ないと思われます。まず、大きな混乱はないでしょう。
今後の計画には高い不確実性が残ります。第二次優先接種者(医療従事者など370万人)、第三次優先接種者(高齢者など3600万人)に拡大される計画が報道されています(ただし、時期の明言は避けられています)。
早期の実施のためには、(1)日本向けワクチンの計画通りの入手(輸入) (2)日本のアストラゼネカ社ワクチンの75%を占める「日本製造」の進捗 (3)接種を担当する「医師・看護師」の確保のそれぞれに「問題が生じない」ことが前提になりますので、今後も気を抜けない場面が続くことが想定されます。いよいよですな。医学生の立場として思うことは、
・予防接種を受けることで実習で感染を広げてしまう心配が減る
・副作用の心配があっても、ある程度のリスクを理解しながらも公衆衛生のために出来るだけ多くの人が受けられるように、医療従事者が正しい知識を啓蒙していくのが大切
・ワクチン反対派は、頭ごなしに否定するのではなく、どうして嫌がるのかをしっかりと傾聴し、理解し、寄り添う姿勢を持つ
これらのことが大切になってくると思う