2021/2/16

【決算グラフ】楽天が社名変更に込めた「本当の狙い」

NewsPicks 編集部 記者・編集者
IT大手の楽天が、巨額赤字を覚悟して、さらなる成長を模索している。
同社が2月12日に発表した2020年1〜12月までの業績は、売上高が約1兆4600億円となった一方で、最終損益は約1100億円の赤字と、いずれも「過去最大」となった。
4月1日から社名を「楽天グループ」に変える同社は、これからどこへ向かうのか。
2020年の決算内容と、昨日(2月15日)公開した投資家とのやりとりを分析しながら、6つのグラフとともに読み解いていく。
INDEX
 ☑️売り上げも赤字も「過去最大」の理由
 ☑️基地局計画の「誤算」
 ☑️無料ユーザーは契約を続けるか
 ☑️社名変更の「本当の狙い」
 ☑️「コングロ・プレミアム」なるか

売り上げも赤字も「過去最大」の理由

まず、楽天の2020年12月期(2020年1〜12月)をおさらいしていく。
✅売上高:1兆4555億円(前年比+15%
創業以来続く「連続増収」を更新
✅Eコマース流通総額:4.5兆円(+20%
✅楽天カード会員数:2100万人(+14%
✅楽天カード取扱高:11.6兆円(+22%