(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)はウォール街の主要行に対する最新のストレステスト(健全性審査)で、失業率の急上昇や株式相場の急落を含むシナリオを想定しており、従来テストと同様に厳しい状況で銀行の体力を見極める。

FRBは12日の声明で、2021年のシナリオの詳細を発表。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で銀行に課した配当制限については何も発表せず、制限を緩める計画がないことを示唆した。

昨年は初めてテストを2回実施。追加審査ではパンデミックの実質的なダメージを一段と反映させたシナリオを使用した。最新のテストでもそのモデルをほぼ踏襲し、失業率が4ポイント余り上昇して11%に近づき、株式相場の価値が半分以下となり、商業用不動産の価値が40%低下しても、銀行が貸し出しを続けられるかどうかを検証する。

今回のテストは大手19行のみが対象。テストが隔年に変更された小規模な地方銀行は免除される。

銀行監督担当のクオールズFRB副議長は声明で「銀行セクターは過去1年、景気回復に向けて重要な支援を提供した」と指摘。「不透明感が続いているものの、このストレステストは銀行の耐性を巡る情報をさらに公にすることになる」と説明した。

テスト結果は6月30日までに公表される予定。

原題:Fed’s Next Round of Stress Tests Assume Severe Global Downturn(抜粋)

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