[モスクワ 12日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は、欧州連合(EU)が経済制裁を科してくればEUとの関係を断ち切る用意があると述べた。ロシア外務省が12日、インタビューでの発言の抜粋をウェブサイトに掲載した。

ロシアと欧米の関係は、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏を巡る問題で緊張が高まっており、新たな制裁の可能性が浮上している。

3人の欧州外交筋は11日、ロイターに対し、EUがロシアのプーチン大統領の側近を対象とする渡航禁止・資産凍結措置を科す公算が大きいと明らかにした。早ければ月内に発動される可能性があるという。

ラブロフ外相はEUとの関係断絶に向けて動くかとの質問に「われわれは(それに向けた)準備ができているとの事実から前進する」と説明。「われわれはグローバル社会から孤立することを望まないが、それに向けた準備を整えなければならない。平和を望むなら戦争に備えろということだ」と述べた。