[サンパウロ 11日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下のソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドは、インドの新興ホテルチェーン、OYO(オヨ)ホテルズ・アンド・ホームズの中南米部門「オヨ・ラタム」との合弁事業を解消した。両社が11日発表した。

中南米地域での提携締結からわずか6カ月弱での解消となった。

オヨ・ラタムは10日、事業モデルを完全にデジタル化するため、ほぼ全従業員をレイオフする必要があると発表していた。

ソフトバンクグループはこれまでにオヨに10億ドル超を出資、このうち中南米部門には7500万ドルを出資していた。

オヨ・ラタムの広報担当者はロイターに対し、中南米の同社のホテルは今後も「オヨ」ブランドで営業を続けられるが、経営はオヨの本拠地のあるインドから直接行うと語った。

また、ソフトバンクとの中南米合弁事業は解消されたが、オヨが中南米事業を完全に閉鎖したわけではなく、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に適応した結果だと説明した。

一方、ソフトバンクは今回の提携解消について、新型コロナのパンデミックに伴う課題を受けてオヨとともに判断したと説明。オヨの中南米部門には今後出資しないと明らかにした。