[東京 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、前日に続き下落している。石油輸出国機構(OPEC)の原油需要見通し引き下げや、国際エネルギー機関(IEA)が原油市場について、依然として供給過多だと指摘したことが背景。

0102GMT(日本時間午前10時02分)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.6%)安の1バレル=60.80ドル。前日は0.5%下落していた。

米原油先物は0.36ドル(0.6%)安の1バレル=57.88ドル。前日は0.8%安だった。

10日には、連日の上昇でともに2020年1月以来の高値で引けていた。

みずほのエネルギー先物部門ディレクター、ボブ・イエーガー氏は「市場に後退の兆しが見られている」と述べ、米原油市場のRSI(相対力指数)はイラク戦争以降で最も買われ過ぎの水準を示していると指摘した。

OPECは11日公表した月次報告で、2021年の世界の原油需要見通しを下方修正した。

また、IEAは11日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑える封鎖措置や変異株の感染拡大が長引く中で、世界の原油供給が依然として需要を上回っているとの見解を示した。