森喜朗会長 辞任の意向を政府関係者に伝える 近く正式表明へ
コメント
選択しているユーザー
これで今回の件は収まるのかも知れないが、気になるのは、森会長をあらゆるメディアや国民が袋だたきにしただけで、#MeTooのような似たようなことをなくしていこうという社会運動に広がっていないこと。身近な職場で女性蔑視的発言をされた女性は多いと思うから、この機会にどんどん表明して欲しいが、声は上がってこない。
思えば一部の医学部が男子受験生に下駄を履かせていたことも責任は誰も取っていないし、女性役員がいない企業への不買運動も起こらない。大企業では新卒者の採用に内々に男女枠を設けているという話は良く聞くし、未だに選択的夫婦別姓に反対している政治家を責める論調もない。(運動を起こせとか、責めろといっているわけではない)
さらに言えば「老害」という言葉がメディアで多く出てきているが、この世代を論点にする動きも非常に危険で、同じような世代の人でもそういう考えを持っていない人もいるし、女性優遇に対して反感を持っている若年者もいる。
そういう意味では、組織委員会はすべての委員会が30%〜40%女性だったし、年代もバラバラ。さらに今回初めてオリンピックとパラリンピックの組織委員会が一体で、すべての委員会に障がいを持っている方も参加していた点でも、今までの日本社会にはないくらいインクルーシブな運営だった。
森会長の発言はあきらかに不適切なものであったが、学校のいじめにも似た「この人なら攻撃しても大丈夫」的雰囲気になり、他の事例の指摘や問題解決に広がっていないことは残念だ。(これから広がることを期待する)
注目のコメント
【速報】森会長の後任には日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏を充てる方向で調整が進められていることがわかりました。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4196207.html
川淵さんは、東京大会の選手村村長です。1964年の東京オリンピックでは、サッカー代表として出場。アルゼンチン戦で1ゴール1アシストの活躍、ベスト8進出に貢献しました。正直私の中では森さんが辞職されるどうこうよりかは、彼を取り巻く組織がどう方向転換できるかが気になります。
厳しい事を言っているかもしれませんが、発言を撤回したり、辞職すれば解決するものだとは思えません。
ちなみに、私たち10代の価値観と森さんが10代だった頃の価値観は一致しなくて当然で、彼の人格や生い立ちなどを全否定するのは浅はかだと思います。自分の「常識」を他人に押し付けるのはまさに時代錯誤です。これは森さんの問題でもあり、組織の問題でもあり、また私たちの社会の問題でもあります。各国大使館からそろって「Don't Be Silent」の呼びかけがなされたことは象徴的でした。こういうときにあいまいにしてお茶を濁してやり過ごしてきた日本社会のありように対して、「それでいいのですか?」と世界から問いを突きつけられたと私は理解しました。男性も女性も、どちらにもあてはまらない人も、だれもが生きやすい社会をどう作っていけばいいのか。森さんやJOCを批判して胸すく思いをして終わるのではなく、私たち自身が考えて、自分にできることをしていく。せめてそのきっかけに今回の一件がなればと思っています。