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【独自リポート】ルネサス、6000億円買収に潜む「金欠リスク」

NewsPicks編集部
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  • スタートアップ経営/シニフィアン共同代表

    発表直後の私のコメントも参考に。新株発行登録の同時発表が注目、その後株価が下がらず関係者は胸を撫で下ろしているでしょう。米国市場の金融緩和政策は追い風。

    ルネサスが大きく勝負に出ました。約6,179億円の大型買収です。注目すべきはその領域と買収資金の確保。

    1)5Gという成長分野へ積極投資

    主力の自動車向けを強化し、成長分のポートフォリオを拡充する意味狙いがあります。現在自動車向けが54%の売上を占めるが、今後の成長分野としてIoTなど非車載領域で確実な成長が見込める5G領域、かつ自動車との相性が良い5G領域での足掛かりを確保。

    2)対象企業について

    電源制御ICの技術に強みを持つが、米アップルへの依存度が6割弱とかなり高い(スマートフォンの電源ICなど)。近年はIoT関連のM&A(合併・買収)で多角化を進めてきており、ポートフォリオの拡充、脱アップルかを図っている。この点は、自動車依存を脱却したいルネサスと揃ってはいる。

    3)シナジーとリスクは?

    ルネサスが強みとする機器を制御するマイコンと、ダイアログの電源制御ICを組み合わせることで、5G基地局向けの技術開発につなげる狙いがあるとしている。確かにその通りなのだが基地局向けの市場も競争が激しく、しっかりと勝ち切れるかはまだ不透明だろう。

    4)資金手当

    ルネサスの株価は過去5年の高値圏にあります。時価総額も2兆円を超えています。この株高と低金利を活用した今の市場環境は確かに良いタイミングではある。

    最大の注目点は、同時にエクイティファイナンスに向けて新株発行登録を行っている点。ブリッジファイナンスで7,354億円を調達しており、一旦これで買収資金を賄うが、財務体質が一気に悪化するため、これをエクイティでテイクアウト(返済)する見込み。2700億円を想定しているので、その時点の株価次第だが、借入:株式を6:4ぐらいの割合で実行することを想定している。いずれにせよかなりの大勝負。

    今株高なので、希薄化率は13%程度と無理のない範囲。買収交渉をしながら、堅調な株価を背景にこの経営判断を行ったと思われる。かなり大きなリスクテイクだが、市場からどう受け止められるのか、しっかりとインテグレーションを図れるのか、自動車とIoT分野で日本の半導体がしっかりと一定の競争力を維持できるのか、極めて重要な試金石。


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    NCB Lab. 代表

    いらないと思って捨てたアナログ半導体を、大型買収とは。地道に継続していれば、その維持コストは6,000億円より安くすんでいたのではないでしょうか。いやいや、もっと利益が出ていたかもしれない。経営判断のむずかしさを教えてくれるレポートです。


  • NewsPicks 副編集長

    今週・月曜日夜に発表された、ルネサスの6000億円買収についての深掘りレポートをお届けします。

    昨日(水曜)発表された2020年12月期の通期決算は、0.4%の減収・10倍の増益という結果でした。今回の買収で、社名の通り「復活」への道をしっかりとたどれるのでしょうか。


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