[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が9日発表した昨年12月の貿易統計は、輸出(季節調整済み)が前月比0.1%増となった。米中向け輸出が堅調だった。

11月は2.3%増に上方改定された。

輸入は前月比0.1%減だった。11月は5.4%増だった。

貿易収支は161億ユーロの黒字(予想は159億ユーロの黒字)だった。

対中輸出は前年比で11.6%増。対米輸出は同8.4%増だった。一方、対英輸出は同3.3%減、英からの輸入は11.4%減となった。

ドイツ商工会議所(DIHK)は、英国の欧州連合(EU)離脱を受け、独英の通商が阻害されていると指摘。通商協定はその一部しか補完できないとの見方を示した。

IMK経済研究所のセバスチャン・デュリエン氏は「英国との貿易は今年の初めの数カ月も大きく減少すると予想されている。現在は半導体供給の逼迫で自動車生産が影響を受けており、結果として輸出が滞っている」と指摘。 ただ「全般的に世界経済は向こう数カ月で上向くとみられていることから、輸出は再び力強く伸び始める」との見方を示した。