[ウェリントン 9日 ロイター] - ニュージーランドのロバートソン財務相は9日、新型コロナウイルス禍からの力強い回復を背景に2034/35年度の債務予想を600億ニュージーランド(NZ)ドル(433億米ドル)下方修正したと述べた。

財界要人向けの2021年度予算政策声明の講演で明らかにした。財務省の財政戦略モデルを利用した新たな予測では国内総生産(GDP)比36.5%。

昨年9月の予測では、債務の対GDP比率は2024年度の約56%がピークで、34年度は48%とされていた。

ロバートソン財務相は講演で、予測期間終了時の債務予測が、選挙前の見込みより600億NZドル程度少なくなると説明した。

現政権の目標は、コロナ感染の封じ込め、経済の再建、気候変動や住宅などの問題への対処だと述べた。

財政の余裕が33/34年度までに70億NZドル増える見込みで、インフラ投資に振り向ける予定としている。

手頃な住宅の不足で不動産価格がここ数カ月急上昇していることを背景に、住宅危機に対応する一連の措置を発表すると述べた。