[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、1月の党大会で提示された国家経済発展5カ年計画の徹底的な実施を党に指示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が9日報じた。

金総書記は8日に党中央委員会総会を主宰した。1月の党大会では、昨年までの国家経済発展5カ年計画について、目標を達成できなかったと認めていた。

KCNAによると、金総書記は「今年の目標を設定する過程で国家経済指導機関が見せた受動的で自己保身的傾向」を厳しく批判した。

また、5カ年計画の1年目から現実的な変革と大幅な前進を実現する一助となる実際的な変革手段を党員に提供する必要があると強調。

鉄鋼生産や投資の拡大に加え、インフラ、輸送、建設、商業面の改善を目指す経済目標の達成に向け、具体的な課題も示した。

さらに「(感染症)流行を防ぐための緊急事態が続く中でも、経済建設を推し進め、人々の生活環境をより安定させ改善するための重要な措置を講じる党中央委員会の決意と意思を明示した」という。