バイデン米大統領、中国とは「厳しい競争」強調 「賢く手ごわい」と習氏評 TVインタビュー

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は7日放映のCBSテレビのインタビューで「中国とは紛争を起こす必要はないが、厳しい競争を展開することになる」と述べ、中国に対して厳しい姿勢で臨んでいくと改めて表明した。

 バイデン氏は中国への対応で「トランプ(前大統領)のような方法はとらない」と述べ、米国独自の判断で中国と取引を行う手法を排し、「国際ルールに焦点を当てて取り組んでいく」とした。

 7日までに実現していない中国の習近平国家主席との電話会談については「これまで機会がなかったが、電話をかけない理由はない。話すべき話題はたくさんある」と語った。

 習氏との関係では「彼をよく知っている。(オバマ政権の)副大統領だったときに計約25時間も個人的に話している。他国のどの首脳よりも習氏と多く会っているそうだ」とした。

 また、習氏は「賢く手ごわい」としつつ、習氏の強権的な政治手法を念頭に「彼自身は民主主義的な性質は持ち合わせていない」と評した。

 一方、イラン核合意に米国が復帰するには、イランが核合意で容認された量を超えたウラン濃縮の停止に応じることが前提条件になると語った。

 インタビューは5日に収録された。

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