2021/2/9

【人工知能】未来のアルツハイマー患者を「作文」から判定

発症の何年も前に予測が可能

ある人が書いた文章のパターンを見るだけで、症状が出る何年も前にアルツハイマー型認知症を発症するかどうかを予測する──そんなことが可能なのだろうか?
IBMが行った最新の研究によれば、答えはイエスだ。
しかも、アルツハイマー発症の予測はほんの手始めにすぎない、と研究者たちは言う。多種多様な神経疾患を持つ人々の言葉には、それぞれ際立ったパターンがあるのではないかと研究者らは考えており、それが病気の早期発見に役立つ可能性があるというのだ。
この研究の対象となったのは、80代の男女80人のグループ。半数はアルツハイマー病を発症しており、残りの半数は症状がない人々だ。だが、7年半前の時点では全員、認知機能は正常だった。
(PeopleImages/Getty Images)