[バンコク/メルボルン/キャンベラ 8日 ロイター] - ミャンマー国軍がアウン・サン・スー・チー氏の経済顧問を務めていたオーストラリア国籍のショーン・ターネル氏を拘束した問題で、ペイン豪外相は8日、ミャンマー当局に対してターネル氏の即時解放を求めた。

同外相によると、豪政府はミャンマー大使を呼び、ターネル氏の即時解放を要請。同外相は記者会見で、ターネル氏と連絡が取れていることを明らかにした上で、在ミャンマー大使館がターネル氏を全面的に支援する方針を示した。ただ、ターネル氏がどこで拘束されているかは特定しなかった。

ターネル氏はシドニーのマッコーリー大学教授で、数年前からスー・チー氏に経済面で助言をしていた。

ターネル氏の拘束を巡っては、ターネル氏本人から6日、ロイターに「間もなく情報が流れるだろうが、私は今拘束されている。何らかの理由でとがめられているものの、正確には分からない。私は健康で、一切罪は犯していない」とのメッセージが届いた。1日にクーデターが発生して以来、外国人の逮捕が判明したのは今回が初めて。

オーストラリア外務省は6日付声明で、同国や他の外国人がミャンマーで恣意的に身柄を拘束されているとの報道を深く懸念していると述べた。ただターネル氏の名前には触れず、他の外国人の拘束に関する詳細にも言及しなかった。

また同省によると、在ヤンゴンのオーストラリア大使館は最大限の連絡手段を使ってミャンマー国内にいる国民の安全確認を続けているという。

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