[東京 5日 ロイター] - 日本電産は5日、三菱重工から三菱重工工作機械の株式を取得すると発表した。同時に、海外子会社3社の三菱重工が保有する株式の全持分、海外子会社9社が運営する工作機械事業も取得する。5月頃に取引実行の予定。

日本電産は、電気自動車(EV)に用いられるトラクションモーターの需要拡大を見込んで先行投資している。生産を拡大する上で、ボトルネックになるような部品・設備を内製化し、外部に頼らない方針。中核部品の1つであるギヤの強化は必要不可欠と判断しており、三菱重工工作機械の技術が将来的な内製化に寄与するとみている。

永守重信・会長兼最高経営責任者(CEO)は1月25日の決算会見で、部品内製のために必要な技術を持つ企業を買収していく考えを示していた。