中卒後の進路未定、10年で4081人 沖縄の比率は全国ワースト 背景に「定員内不合格」の多さ
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沖縄の高校が定員内不合格にするのは素行不良と不登校の他、入試の得点率が約15%以下というかなりの低学力層です。
定員割れを起こした学力上位の高校では一次試験で定員内不合格になるケースはありますが、これに該当する中学生は私立との併願や二次でほぼ100%進学します。
つまり、進学できない中学生の多くは最低限度の学力さえ不足しているケースが殆どで、素行不良や不登校はその因果となります。
そして、これらの層は貧困層に偏っているわけではありません。
私の経験則ですと、家庭環境に何らかの問題を抱えている場合が殆どです。
たとえば両親の離婚や祖父母預かりといった状況にある家庭の一部ですが、共通するのは(情緒的な表現になりますが)実親の愛情不足だと実感します。
本土から移住して20年沖縄に住んでいて思いますが、この根本原因は琉球と日本の歴史を見なくてはならないように思います。
説明は私的考察で且つ長くなるので割愛しますが、この点、沖縄は外国だと思ってもらって良いと思います。
日本の基準で見ると悪しき状況に見えますが、そうとばかりは言いきれない面もあります。
したがいまして、これは沖縄独特の実情として対処していくのが良いと思われます。
注目のコメント
以前、Teach For Japan の代表を務めていた時、貧困率の高さや学力テストの低さからどうにか支援したいと思って、沖縄にはよく足を運んでいた。
様々な教育関係者や行政関係者とお話をさせて頂き、「沖縄は他の自治体と抱えている課題が違うな...」という印象を持った事を覚えている。
沖縄の学力格差や貧困の問題は複雑で、一つのコメントで表現する事には限界があるが、当時よく関係者が話をしてくれたのは沖縄振興予算の話だった。
沖縄振興予算は毎年3000~3500億円と県民一人当たり換算すると全国一位なのです。もちろん沖縄には「特殊事情」があり、その交付金に対して特段異論があるわけではないが、この交付金が公共事業にどんどん支出され、新しい産業を創ったりするエネルギーに転換されていないとの事。結果的に教育にそこまで力をいれなくても「なんとかなる」と思っている人たちが多いと、複数の方から話を聞かされた。
もちろん、私は沖縄のエキスパートでもなんでもないので、人から聞いた話を紹介する事しかできないが、これだけの予算があるのであればどんどん教育に投資をしていく循環をつくるべきではないだろうか、と感じる。沖縄には経済的貧困と学びの関係で何度か足を運びましたが、松田さんがコメントされている通り他の地域とは異なる事情があります。また、数字的には経済的貧困にカテゴライズされる家庭でも、ご本人たちは地域の支援で貧困だと認識していないケースもあります。様々な要素が複雑に絡み合い、一筋縄では改善できない印象です。
公立高校の場合、定員内不合格は、相当な理由がなければ出せない判定です。
現に弊校ではここ10年、毎年定員割れしてますが、不合格者は1人もいません。全入です。
それでも、毎年綿密な合否判定を行なっています。不合格になる場合は、本当に特異な成績の場合のみだと理解しています。
例えば、500点満点の学力検査。ブービーが200点、最下位が10点のように、他の生徒と比較し、最下位の子が明らかに学力が欠如しており、入学後の学業継続が困難だと証明できる場合などでしょう。
だからこそ、こんな大人数が定員内不合格になっている現状に、納得し難い違和感を感じます。