【柴山和久】金融リテラシーがないと豊かになれない社会は間違いだ
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取材いただきました。
私たちウェルスナビは、「働く世代に豊かさを」をミッションに掲げ、日本の働く世代の豊かな老後に向けた資産形成をサポートしています。
日本には終身雇用を前提とする社会の仕組みが今でも色濃く残っていますが、社会構造の変化に伴い、「働く世代の資産形成」という、これまでにない新しいサービスが求められています。このため、私たちウェルスナビは、エンジニアやデザイナーがチームの半分を占める「ものづくりする金融機関」として、日々、サービスの開発と改善に取り組んでいます。
創業から6年目を迎え、20万人を超える方々の資産運用をサポートし、預かり資産も4,000億円を超えました。20万人の利用者の9割が20−50代の働く世代です。また、7割を投資経験者が占めていますが、投資初心者の方々にも徐々に広がりつつあります。
投資の知識や経験の有無、資産の多寡に関係なく、誰でも安心して利用できる社会インフラの一翼を担うサービスを目指して、今後も努力して参ります。
採用も幅広い職種で積極的に行っていますので、ご興味のある方はぜひお声がけください。401kの話かな。とても重要な話だし、柴山さんのビジョンには100%共感するが、付記したいのは奥様のご両親がアメリカの典型では決してないこと。
超格差社会のアメリカにあって、老後貯蓄の格差も絶望的に広がり、大きな問題になっています。60歳における老後貯蓄の中央値は$170kと、2000万円に満ちません。人口の75%は十分な貯蓄がありません。結果、貧困層は70を過ぎても、場合によっては死ぬまで働き続けなくては生きていけません。Social Securityという皆年金に似た制度がありますが、それだけでは生きていけません。そしてもちろん、人種間で大きな格差があります。
社会を俯瞰的に見れば、国民年金制度がなく自己責任で放置のアメリカの方が、はるかに金融リテラシーが人生を左右するように思えます。ここで言う金融リテラシーとは、難しいことでは全くなく、単にちゃんと節約して貯蓄(←アメリカでは投資も貯蓄に含む)するかどうかの一点です。
まずもって職場から401kが提供され職場側も積み立ててくれるような安定職につける人は非常に幸運な勝ち組。さらに$10M貯まるほど節約し401kなりIRAなりに貯蓄(投資)するような真面目な人はアメリカではごく稀です。
柴山さんが書かれている投資の効用は仰る通り。タイトルに掲げられたビジョンにも1000%賛同します。ですが「最大多数の最大幸福」という観点から見ると、ズタボロであるとはいえ日本の国民皆年金制度はなお素晴らしい制度であると思います。
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ちなみに僕が身につけた最大の「金融リテラシー」はパッシブ投資です。うちの401kのデフォルトはfeeを1%もとられるETAでしたが、たとえば$200kの積み立てがあれば年20万円もどこぞやの顔も知らぬファンドマネージャーに上納するわりに投資成績はsp500と変わらないかそれ以下。インデックスファンドのオプションがあったので、いまは100%そっちに切り替えてます。feeは0.02%で、月一で自分で株と債券の割合が一定になるようにrebalanceしてます。柴山さんがおっしゃっている「金融リテラシー」って何?ってまず思うのですが、資産運用したかどうかが重要というのは間違いないと思います。私がテキサス大学で働いたのはたった10年ですが、その間毎月給料の5%くらいプラス退職金前払いで学校がほぼ同額を出し、それが年金のアカウントになり、すすめられるまま投資信託に分散投資した結果結構な金額になっています。ニワトリとタマゴかもしれませんが、インフラのベースになる「お金のあたりまえ」が違うんだろうなと思います。