2021/4/30

【米良はるか】人生に「起業家」という選択肢を

Newspicks+d 編集デスク (Editor/journalist)
お金を必要としている人が声を上げ、その思いに共感した人が寄付というかたちでアクションを起こすクラウドファンディング。

この業界を牽引するのが「READYFOR(レディフォー)」だ。2011年、22歳で起業した米良はるか氏は、資本主義ではお金が流れにくいところへ迅速に流す仕組みをつくり、社会を変えようとしている。

目指すのは、国に代わるほどの金融機関という。米良氏が描く理想の社会とは。(全7回)
INDEX
  • モヤモヤ就活をやめて大学院
  • 世界一で学ぶためスタンフォードへ
  • 「起業家」という選択肢に出合う
  • 日本初のクラウドファンディング

モヤモヤ就活をやめて大学院

「なんだか面白そうなことがある」「これからの個人の時代に、個人のエンパワーメントになることに関わりたい」、そんな思いを持っていた学生時代。
しかし、どうしたらそれが仕事になるのか、それは何という仕事なのか、私の中では仕事と熱い思いが結びついていませんでした。
自分の興味を駆り立てられたり、面白いと思ったりするものと、存在している職業の名前がリンクしなかった。それにずっとモヤモヤしていました。
米良はるか(めら・はるか)/READYFOR CEO
1987年生まれ。2010年慶応義塾大学経済学部卒業、12年同大学院メディアデザイン研究科修了。大学院時代にスタンフォード大学に留学。帰国後11年にオーマ株式会社にて日本初のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を立ち上げる。14年「READYFOR(レディーフォー)」として株式会社化、代表取締役CEOに就任。11年世界経済フォーラムグローバルシェイパーズに選出され、日本人史上最年少でダボス会議に参加。
卒業が近づくと、周囲の友人たち同様に就職活動もしました。
しかし、結局自分が何をしたくて、どうやって価値を提供するのかというイメージが湧かなかったのです。