【小島武仁】アイデアを生み出す3つの秘訣
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注目のコメント
我ながら特に面白ドラマとかもない平坦な人生なのでシゴテツに取り上げていただいて少々申し訳ないですが、まあそういう平凡な人生もあるよねみたいな感じで読んでいただければと笑。
アイデアの「秘訣」というほどでもない話が書いてるかもですが、結局のところ研究のアウトプットも地道かつ普通のことの積み重ねが大事かなあとかんじています。映画に出てくる天才研究者だと神の啓示みたいにスーパーアイデアが降ってきて一瞬で大発見したりしますが、現実はあんまりそういう感じじゃないような(少なくとも僕の場合は)。
自分ツッコミは、「リトルホンダ」を勝手にパクって自分の中にいる「リトルフヒト」をイメージするように心がけてます。リトルフヒトのツッコミに耐えたら論文にしてもいい。学術誌で投稿論文の査読をし、される立場で思うのは「他人の視点」って、本当に違う、大切だということです。小島さんの指摘される「自分ツッコミ」はおそらく必要条件なのですが、十分条件とはとても言えないというのが経験上の法則です。単に、自信満々で書いた論文がコテンパンにやられることが多いというだけですが。
研究室のブログにも書いたのですが、複数の見方、アイデアを比較することが質を高めるうえで非常に重要と思います。その意味でも「人と話す」ことの大切さはその通りと思いますし、とくに別分野の人がぽろっと漏らす意見で目からうろこが落ちたりすることも何度もあります。経済学者・小島武仁氏の連載第5回です。
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2020年9月、東京大学にマーケットデザインセンター(UTMD)が設立された。所長に就任したのが、気鋭の経済学者・小島武仁氏だ。
人と人、人とモノ・サービスの最適な組み合わせを実現する方法・制度設計を研究し、社会実装につなげる「マーケットデザイン」は、近年の経済学で注目されている分野。2020年のノーベル経済学賞が、マーケットデザインの一領域の研究者に授与されたことは記憶に新しい。
小島氏は東京大学経済学部を総代で卒業後、米ハーバード大学院、スタンフォード大学でノーベル経済学賞受賞者らに教えを受け、共に研究活動を行ってきた。自身も国際的に高く評価され、スタンフォードでテニュア(終身雇用資格)を得ながらも、母校の東大に拠点を移し、日本での研究活動、人材育成、社会課題への取り組みに意欲を燃やす。
小島氏の研究者としての歩みを追いながら、師の教えや自身の哲学を聞いた。(全7回)
■第1回 天才経済学者、マーケットデザインで社会を変える
■第2回 数学の挫折から経済学へ転向、ゲーム理論と出合う
■第3回 「小さくまとまるな」恩師の助言でハーバード留学
■第4回 アルビン・ロス教授とマッチング理論とコーヒーアワー
■第5回 アイデアを生み出す3つの秘訣
■第6回 ノーベル経済学賞への野望
■第7回 スタンフォードから東大に夫婦で移籍できた事情