2021/3/28

【南 壮一郎】ビズリーチからビジョナルへ。仲間と新たな歴史

Visional / BizReach Founder & CEO
2009年にビズリーチを創業し、即戦力人材の転職市場を可視化した南壮一郎氏。創業10年の節目で社長の座を譲り、同社を含む4社を統括するホールディングカンパニー、ビジョナルの社長に就任して1年が過ぎた。

起業する前には楽天イーグルスの球団設立に参画し、さらに遡ればモルガン・スタンレーからキャリアをスタートさせている。華やかな成功の連続のように映る道のりの原点は、「強烈なマイノリティ体験」だったという。

南氏の「仕事の哲学」に迫った。(全7回)
INDEX
  • 日本人は能力を発揮できていない
  • 仲間たちとビズリーチをつくった
  • ビズリーチの看板を掲げない
  • 10年後にどうなっていたいか?

日本人は能力を発揮できていない

一度つかんだ夢を手放し、ゼロリセットして社会を見渡した時に湧き上がってきたのは、「もっと人が生き生きと働ける社会をつくりたい」という思いでした。
海外と比べて日本のビジネスパーソンはどこか自分を殺して窮屈そうに働いているように見える。本当は優秀で素晴らしい成果を上げられる人は山ほどいるのに、能力を発揮できていないのは国にとっても損失だ。
それは自身のキャリアの選択肢と可能性を知らないからではないのか?