2021/3/11

【キャシー松井】姉弟4人ハーバード進学。教育は最良の投資だ

ゴールドマンサックス証券株式会社 元副会長兼日本株ストラテジスト
「ウーマノミクス」の提唱者であり、ゴールドマン・サックス証券(GS)の副会長、そしてチーフ日本株ストラテジストとして活躍してきたキャシー松井氏。約30年にわたるGSでの日々において、ほぼ下り坂の日本経済を見据え、女性の活躍推進に尽力してきた。昨年末に退職し、次のステージに進もうとしている。

日系アメリカ人2世として育ち、大学卒業後に初めて訪れた日本での生活も、もうアメリカ生活より長い。農業移民として苦労してきた両親、大学進学が10人にも満たない高校からのハーバード大学進学、そして日本でのキャリア──。

「社会へ恩返しをしたい」と語るキャシー松井氏が描く日本の成長戦略とは。(全7回)
キャシー松井(きゃしー・まつい)/ゴールドマン・サックス 元副会長
1965年米国生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学大学院修了。90年バークレイズ証券、94年ゴールドマン・サックス証券(GS)に入社。99年に「ウーマノミクス」を発表し、日本政府が打ち出した「女性活躍」の裏付けになる。『インスティテューショナル・インベスター』誌日本株式投資戦略部門アナリストランキングで1位を獲得。2015年にGS副会長に就任。チーフ日本株ストラテジストとして活躍する一方、アジア女子大学の理事会メンバーも務める。2020年12月にGSを退職。1男1女の母。
INDEX
  • ハーバードに姉弟4人進学
  • 大学進学支援財団を立ち上げた父
  • 発展途上国の女子教育に力を注ぐ
  • 女性の教育投資はリターンが高い