この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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数多くのコメントを頂き、私自身も色々と考えるきっかけを改めて頂く特集でした。今後、コメントを頂いた皆様ともお話をさせていただくチャンスもあるかもしれませんが、同じ時代に生きる仲間として、誇りに思える次世代への橋渡しをそれぞれの持ち場で行なっていきたいですね。
私は小学校・中学・高校一貫の教育を受けてきてわりとのほほんと過ごしてきましたが、中学の終わり頃から数字(偏差値)を意識するようになり、「学年で成績の順位はどのくらいなんだろう」とか、「全国で自分が何番目の実力なのか」、と意味のないことが気になっていた時期がありました。理数系はとにかく苦手で赤点もとるような感じで、成績気にしても仕方のないレベルで、周囲より自分は劣っていると自己否定の塊になっていました。
結局、周囲が塾の夏期講習に行き始めた高1の夏に閉塞感でいっぱいになり、何かを変えたいと思うようになり、兼ねてから好きだった乗馬のことを思い立ち、「一度きりの人生、草原を馬に乗って駆け抜けてみたい!」と、モンゴルに渡り一夏を過ごすわけですが、360度の草原の中で寝泊まりするうちに、数字とか成績とか関係なくなって「自分のやりたいことに情熱を注ぐこと」の大切さを実感しました。自分を肯定できるようになりました。
あの時、「モンゴルなんて言ってないで、夏期講習いきなさい!」と親に言われていたら人生どうなっていたんだろう。
そして、二人の息子たち成長の過程の中で自分の想像を超えるような提案をしてきたときに「オッケー!行っておいで!」と肯定してあげられる親でありたい。
「こうあるべき」
みたいなものがあって、そのレーダーチャートを満遍なく満たすことが求められますよね…
そうすると、凹の部分、出来ていない部分に目が行ってしまうので、自己肯定感が低くなる気がします。
でもこのレーダーチャート的なコンピテンシーというのは、画一的、固定的なものでもないと思います(もちろんベーススキルとして必要なものはあると思いますが)。
例えば、私たちのようなコンサルティングファームは、この数年でかなり様変わりしていて、これまでの左脳一辺倒だった所から、デザインシンキング、AIなど取り入れていくべき要素が増えたことで、これまで通りのコンピテンシーで評価できるのか、という話になっています。
出来ない所に目を向けて、画一的な人間を育てていくのではなく、個々の強みを把握して、そこを徹底的に尖らせていった方が、強い組織になるのではないか、という意識に変わっていると思います。
これまでは、一人で何でも出来る人=すごい人、だったと思うのですが、これからは「(社内外問わず)多くの人の強みをコーディネートし、引き出して、良いチームを創れる人」が求められる、共創・コラボレーションの時代になっていくと思っています。
そういう時代においては「私はこの領域では誰にも負けない」みたいな個性を持っている人が大事になると思うので、それを大事に伸ばしてあげられる環境を、子供の頃から創っていってあげたいですね。
別のコメントにも書きましたが、日本人の自己肯定感は非常に低く、世界中で100位以下らしいです。子供の教育のあり方を改革していかないと、変わりません。
人生様々な壁やチャレンジにぶつかっても、ポジティブマインドで自己肯定感が高ければ、乗り越えられます。子供の教育に加えて、企業も上司も「コーチングのアプローチ」で導く姿勢も大切かと。自己肯定感高い「打たれ強い人間力」は、大切だと痛感します。
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マッキンゼー、アマゾン、ディズニーといった錚々たる世界的トップ企業で経験を積み、共同創業したイベントのチケッティングサービス「Peatix(ピーティックス)」は現在、世界27カ国で利用されている。
次々と新たな分野に挑み、論理的思考力と行動力で道を切り拓いていく竹村詠美氏。
今、力を注ぐのは、次世代を担う日本の子どもたちを育てる教育改革だ。VUCAな時代を生き抜くために必要な力とは何か。国内外の最先端教育を調査し、現場の教師たちをサポートしながら、教育業界に新たなうねりを起こしている。
「未知の世界に飛び込むことが楽しい」と話す竹村氏の原動力とキャリアの軌跡を追う。(全7回)
■第1回 マッキンゼー、アマゾン、ディズニーを経て教育改革
■第2回 コンサルの思考法と自ら学んだ現場主義
■第3回 アマゾンとディズニーから学んだ真逆のバリュー
■第4回 暗黒期があったから新ビジネスが誕生した
■第5回 ニーズやシーズは現地に飛び込んで見えてくるもの
■第6回 なぜIT業界の人は教育分野に力を注ぐのか
■第7回 世界の最先端教育が育てる「子どもの力」とは