【竹村詠美】世界の最先端教育が育てる「子どもの力」とは
次々と新たな分野に挑み、論理的思考力と行動力で道を切り拓いていく竹村詠美氏。
今、力を注ぐのは、次世代を担う日本の子どもたちを育てる教育改革だ。VUCAな時代を生き抜くために必要な力とは何か。国内外の最先端教育を調査し、現場の教師たちをサポートしながら、教育業界に新たなうねりを起こしている。
「未知の世界に飛び込むことが楽しい」と話す竹村氏の原動力とキャリアの軌跡を追う。(全7回)
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7日間最後までお読み頂いた皆様本当にありがとうございました。教育に関わる様になってから哲学や脳神経科学についても勉強をすることが増えましたが、人類の長い歴史で育まれてきた我々の心身頭の特性と、この70年くらいで急速に成長した情報テクノロジー社会から受ける大きな影響の狭間に生きている子どもたちにより共感を持って、我々大人も自分たちの学びを再認識し、子どもたちの学びについて考えるきっかけになれば幸いです。
数多くのコメントを頂き、私自身も色々と考えるきっかけを改めて頂く特集でした。今後、コメントを頂いた皆様ともお話をさせていただくチャンスもあるかもしれませんが、同じ時代に生きる仲間として、誇りに思える次世代への橋渡しをそれぞれの持ち場で行なっていきたいですね。
色々考えさせられる特集でした。画家や作家の方の回想を読むと「子供の頃に先生に褒められた」ことが今につながることをしばしば拝見します。アメリカ時代にお世話になった教育学の先生によると、学校のレベルに大きく関係しているのは「両親が先生を信頼しているかどうか」だそうです。ニワトリとタマゴ的ですが、頑張っていらっしゃる先生を応援する仕組みも何かないかなと思ったりもしました。
「100点を目指さない子を育てなければいけない。」という言葉が胸に響きました。
私は小学校・中学・高校一貫の教育を受けてきてわりとのほほんと過ごしてきましたが、中学の終わり頃から数字(偏差値)を意識するようになり、「学年で成績の順位はどのくらいなんだろう」とか、「全国で自分が何番目の実力なのか」、と意味のないことが気になっていた時期がありました。理数系はとにかく苦手で赤点もとるような感じで、成績気にしても仕方のないレベルで、周囲より自分は劣っていると自己否定の塊になっていました。
結局、周囲が塾の夏期講習に行き始めた高1の夏に閉塞感でいっぱいになり、何かを変えたいと思うようになり、兼ねてから好きだった乗馬のことを思い立ち、「一度きりの人生、草原を馬に乗って駆け抜けてみたい!」と、モンゴルに渡り一夏を過ごすわけですが、360度の草原の中で寝泊まりするうちに、数字とか成績とか関係なくなって「自分のやりたいことに情熱を注ぐこと」の大切さを実感しました。自分を肯定できるようになりました。
あの時、「モンゴルなんて言ってないで、夏期講習いきなさい!」と親に言われていたら人生どうなっていたんだろう。
そして、二人の息子たち成長の過程の中で自分の想像を超えるような提案をしてきたときに「オッケー!行っておいで!」と肯定してあげられる親でありたい。
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