2021/2/25

【竹村詠美】アマゾンとディズニーから学んだ真逆のバリュー

一般社団法人 FutureEdu 代表理事
マッキンゼー、アマゾン、ディズニーといった錚々たる世界的トップ企業で経験を積み、共同創業したイベントのチケッティングサービス「Peatix(ピーティックス)」は現在、世界27カ国で利用されている。

次々と新たな分野に挑み、論理的思考力と行動力で道を切り拓いていく竹村詠美氏。

今、力を注ぐのは、次世代を担う日本の子どもたちを育てる教育改革だ。VUCAな時代を生き抜くために必要な力とは何か。国内外の最先端教育を調査し、現場の教師たちをサポートしながら、教育業界に新たなうねりを起こしている。

「未知の世界に飛び込むことが楽しい」と話す竹村氏の原動力とキャリアの軌跡を追う。(全7回)
竹村詠美(たけむら・えみ)/FutureEdu 代表理事、Peatix.com 共同創業者
慶應義塾大学経済学部卒業、ペンシルバニア大学MBA、同国際ビジネス修士。マッキンゼー米国本社やアマゾン、ディズニーの日本法人など外資系7社を経て、2011年にイベント・コミュニティ・プラットフォームを運営するPeatix.comを共同創業。グローバルなビジネス経験を活かした教育活動に取り組み、2016年にFutureEduをスタートし、2018年に一般社団法人化。教育研修を行う「Learn by Creation」を主催。2児の母。著書に『新・エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?』がある。

黒船アマゾンに乗り込む

エキサイトから、まだ当時は出版業界で黒船と呼ばれていたアマゾンに転職をしたのは、Eコマースはこれから急激に伸びていくという確信が私なりにあったからです。
エキサイトは当時ヤフーに追いつき追い越せ、というダークホース的な存在でしたが、アマゾンはアメリカで急成長していたので、アメリカでトップのインターネット企業がどういう考え方をしているのか知りたくて、知人のお誘いを受けて入社しました。
合弁会社ではなく100%子会社なので、突然経営が変わることがないだろうというのも魅力でした。
とはいえ、当時のアマゾンの株価は10ドル台の低空飛行。親や周りからは心配の声も実はありました。
アマゾンに転職。竹村氏は前列中央
今、BI(ビジネス・インテリジェンス)やビッグデータと言われているものの初期のことをアマゾンはその当時から行っていました。