2021/2/24

【竹村詠美】コンサルの思考法と自ら学んだ現場主義

一般社団法人 FutureEdu 代表理事
マッキンゼー、アマゾン、ディズニーといった錚々たる世界的トップ企業で経験を積み、共同創業したイベントのチケッティングサービス「Peatix(ピーティックス)」は現在、世界27カ国で利用されている。

次々と新たな分野に挑み、論理的思考力と行動力で道を切り拓いていく竹村詠美氏。

今、力を注ぐのは、次世代を担う日本の子どもたちを育てる教育改革だ。VUCAな時代を生き抜くために必要な力とは何か。国内外の最先端教育を調査し、現場の教師たちをサポートしながら、教育業界に新たなうねりを起こしている。

「未知の世界に飛び込むことが楽しい」と話す竹村氏の原動力とキャリアの軌跡を追う。(全7回)
竹村詠美(たけむら・えみ)/FutureEdu 代表理事、Peatix.com 共同創業者
慶應義塾大学経済学部卒業、ペンシルバニア大学MBA、同国際ビジネス修士。マッキンゼー米国本社やアマゾン、ディズニーの日本法人など外資系7社を経て、2011年にイベント・コミュニティ・プラットフォームを運営するPeatix.comを共同創業。グローバルなビジネス経験を活かした教育活動に取り組み、2016年にFutureEduをスタートし、2018年に一般社団法人化。教育研修を行う「Learn by Creation」を主催。2児の母。著書に『新・エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?』がある。

経営コンサルタント「これだ!」

最初のアメリカ留学から戻った私は、MBAを取るためにどういう仕事をすればいいかという視点で就職活動を始めました。
しかし、まだ社会経験もない状態で1つの業界にコミットすることに違和感があり、一般的な金融や人気の業種を受けてみてもしっくりこない。
そんなとき大前研一さんの本を読んでいたら、どうやら経営コンサルティングという仕事があるらしいことを知り、「これだ!」と思いました。
経営コンサルティングならさまざまな業界を見たり、若者でも社会にインパクトが与えたりできるのではないかと魅力を感じたのです。