【徹底解説】森喜朗氏の「わきまえている女性」発言は、ここが問題だ。
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注目のコメント
本記事の中で白河さんが指摘されている、同質性のリスクについては、ご指摘の内容に加えて、「日本でイノベーションが起こりにくい理由」の1つでもあると思っています。
イノベーションというのは、多様な価値観のぶつかり合いの中で生まれるものです。
当然それは性別のみならず、国籍、他社での就業経験、年代などデモグラで分類されるもの、価値観や思考、思想といったもの全てにおいての多様性です。
日本の新任CEOのDiversityが最も低いという調査結果については以下のPwCの調査をご参照ください。
https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/publications/2018_ceo-data-media-release-jp.pdf
海外では、白人男性だけで提案に行った際に、クライアントから
「こんなDiversityのないチームには任せられない」
と言われてプレゼンもさせてもらえず帰された事例もあると聞きます。
クライアントからしたら当然で、自社の顧客の多様化するニーズに対応したビジネスを検討したいのに、これでは…と不安になりますよね。
ちなみに今回の件で女性がこんなに怒っているのは、この事象が特別な事ではなく、「自分たちの身にもよくある事」だからです。
私も数年前に男性の上司(もういらっしゃらないですが)に
「そんなんだから、お前は女のくせに生意気だって皆んなに言われるんだ」
と言われて
「え、皆んなって誰ですか?」
と聞いたら口籠ったので
「皆んなじゃないですよね?あなたが思ってるんですよね?ご自分の意見を言ってもらえますか?」
と言って更に嫌われた事がありますが笑
私もだいぶ「わきまえない女」みたいです。
(ふと前回の大統領選挙の時のNasty woman思い出しました)個人だけに問題の焦点を当てず、日本の多様性を拒否した組織にありがちな「同質性のリスク」について解説しました。同質な集団は不祥事を起こしがちで、その要因が集団浅慮が起きること。集団浅慮とは社会心理学のジャニスが提唱した「三人よれば文殊の知恵」にならない、集団で愚かな決断をしてしまうケースです。アメリカでは「ビッグス湾進攻事件」「ウォーターゲート事件」など。日本では旧日本軍の失敗が有名で、最近では福島原発など。