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インバウンド消えた熊野古道 「お金が必要」民宿の傍ら別の会社へ 和歌山

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宿の準備をする山本直也さん=和歌山県田辺市本宮町で2021年1月9日午後1時9分、竹内之浩撮影
宿の準備をする山本直也さん=和歌山県田辺市本宮町で2021年1月9日午後1時9分、竹内之浩撮影

 新型コロナウイルスの終息はまだ遠く、経済の先行きは全く見えない。インバウンド(訪日外国人)需要が消失した観光業の沈滞も深刻だ。外国人に人気の世界遺産・熊野古道が通る和歌山県田辺市の観光の現状を紹介する。

 同市本宮町の民宿「蒼空げすとはうす」を営む山本直也さん(46)は、2020年12月から平日の営業を休んでいる。09年の開業以来初めてのことだ。冬季は古道観光のオフシーズンで、特に今季は客が期待できないため3月下旬までは週末だけ宿を開け、平日は市内の土木会社で働く。「宿が生き延びるために今はお金が必要」と話す。

 山本さんの民宿は19年に過去最多の1758人が利用し、外国人が54%を占めた。だが、20年2月から新型コロナの影響が出始め、5月ごろまでに約500人がキャンセルした。6月以降はコロナ対策として全4室のうち2室のみの利用にしたこともあり、年間利用者は465人に減り、外国人は40人。売り上げは対前年比70%減だった。

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