米アップルがEV参入か 韓国・現代と生産提携
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アップルはEVで何を狙っているのでしょうか.ちょっとひどい言い方になりますが,アップルは築き上げたブランド力の下,信者とも言える消費者に,性能に比して高価な消耗品を販売してきた.そのイメージを維持するため,徹底した秘密主義によって舞台裏を見せない.iPhoneはどこで製造されているか公表されていない.新しい分野に進出するとき,新しい商品を発表するときはあっと言わせるプレゼン力もある.
そんなアップルのEVですが,韓国の現代が生産するのですか.現代で生産されたアップルEVは,現代製造の乗用車以上の存在感を出すことができるでしょうか.自動運転,自律走行機能は付けてくるでしょう.ガラ(ハードウェア)は現代だが,自動運転・自律走行を含むソフトウェアはアップルが開発ということか.そのソフトがブランド力を持ち,他社の自動運転車にない価格以上の価値を見出させるということなのか.これまでアップル製品を渡り歩いてきた消費者が次にこのEVも欲しくなるために,アップルはどういう戦略をとるのだろう.
かつてPCやスマートフォンで先発優位を築いたアップルのように,EVではテスラが先発者利益を手にしている.それに続けと,多くのEVのコンセプトが発表されている.後発のアップルはどこに勝因があると見ているのだろう.例えば,いま目の前にたくさんのEVが並んでいるとする.そのなかの1台には林檎のマークが付いている.多くの消費者が林檎マークのEVを選ぶとしたら,そのEVはどのようなEVなのだろう.
【追記】そういえば、アップルの初期の広告を思い出した。
Ford spent the better part of 1903 tackling the same details you'll handle in minutes with an Apple.
https://images.app.goo.gl/rEer7VWzCLXF1LpG6
まさか、40年後に車を作るとは思っていなかったと思う。
注目のコメント
アップルがEV参入すること自体は規定路線。アップルは相当数の自動車メーカーと話している中で、ヒュンダイと生産提携をする方向でまとまりそうだという話。
アップルの立場からすると、当然O/Sやアプリケーション、自動運転といった部分で支配的な地位を狙って行きたい。一方で、自社で車を作るのはハードルが大きい。というわけで、既存の自動車メーカーと連携する必要がある。
今交渉で最終調整しているだろうことは、「設計」に関わる部分ではないだろうか。ヒュンダイの立ち位置が単なる生産、つまりOEMに留まるとヒュンダイとしては面白くない。
一方、アップルからすると、iphoneのような成功事例を意識している可能性が高い。EVの「設計」という付加価値をどのように取り込んでいけるのか。極めてクリティカルであるが、この点の妥協点がヒュンダイとの間では見えてきたということ。さまざまな記事がアップルのEV参入について触れてますが、肝となるのはヒュンダイのEVプラットフォーム「E-GMP」を採用したことでしょう。
●「アップルカーはヒュンダイのEVプラットフォーム使用」著名アナリスト予想
https://newspicks.com/news/5587841
これにより、GMなどの既存メーカーともアップルが提携していく戦略を取れます。つまり、アップルは起亜や現代と組みつつも、E-GMPプラットフォームにどこまで関与してくるかを注視したいところ。