2021/2/5
【3分解説】TikTokを猛追。中国「最強の二番手」が今日上場
短編動画アプリ「快手(クワイショウ)」を運営する中国の快手科技が2月5日、香港証券取引所でIPO(新規株式公開)する。
日本での知名度はまだまだ低いものの、中国では、「ショート動画」と「ライブコマース」という最もホットな2分野で、いずれも2番手の座につける。
しかも、バイトダンスの「TikTok」とアリババの「タオバオライブ」という両分野のトップを猛追する「最強の2番手」とも言える存在だ。
快手は、世界の未上場企業の評価額ランキングで180億ドル(1.9兆円)で10位に入っていた。
(注:アントグループはCBインサイツのランキングからは除外されている)
新株の公募には140万人もの個人投資家が殺到し、申込金額は1.28兆香港ドル(約17兆3000億円)に達した。
なぜここまで注目されるのか。その全貌を3分でアップデートする。
INDEX
☑️時間泥棒のキラーサービス
☑️テンセントがTikTok対抗で支援
☑️ライブ配信とコマースも急成長
☑️日本企業ほとんど利用してない
時間泥棒のキラーサービス
快手(クワイショウ)がサービスを始めたのは、2011年。共同創業者の程一笑CPO(Chief Product Officer)がGIF画像を作成・共有するアプリ「GIF快手」を開発したのがスタートだった。
2013年以降は動画ファイル形式で、十数秒の短いムービーをシェアするサービスを展開した。2013年11月からGoogle中国や百度のエンジニアだった宿華・CEO兼共同創業者も同社に加わっている。
(写真:アフロ 宿華CEO)
ショート動画分野をリードするクワイショウだったが、その前に立ちふさがったのがバイトダンスだ。
バイトダンスは2016年秋、中国版TikTok「抖音(ドウイン)」をリリースし、翌年には快手を追い抜き、ショート動画トップの座についた。
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