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今回はASKよりもRPKの落ち込みのほうが大きく、供給側の問題による落ち込みではなく、実需が落ち込んでしまっていることを示しています。
過去にも同時多発テロやSARS、リーマンショックなど需要が落ち込むようなことはありましたが、需要の落ち込みはせいぜいトップラインから10%ほどの落ち込みでしたし、それも日本の航空会社に限った話で、全世界を足しあげた場合には前年比で足踏みということはあっても、顕著な落ち込みはありませんでした。ですから60%以上の落ち込みというのはまさに未曽有の事態ということになります。
アジアについては12月の国際線需要は前年比94.7%の落ち込みとされており、各国で感染防止に伴う入国制限が厳しくなっていることを示しています。また日本の国内線についても通年のRPKで53.6%の落ち込み、ASKで32.7%の落ち込みで、やはり実需の減少が大きく出ています。一人勝ちと報道されることもある中国ですが、その国内線も通年のRPKで30.8%落ち込んでいて、一人勝ちといえるほどでもありません(12月の直近でも前年比-7.6%で、コロナの再拡大防止のための移動制限が効いています)。
またIATAは同時に2021年の需要予測も発表していて、前回は2020年比で50%増としていたものが、13%増にとどまるというものに差し替えています。エアラインは今まで2021年まで耐えられれば良い、という予測で動いていましたが、どうやら2022年まで、引き続き同様の状況を耐え抜く必要がありそうです。
余談ながら、増えたようなイメージすらある航空貨物ですが、全体の量は減っています。通年では実需を示すCTK(有償トンキロ)が-10.6%、供給を示すACTK(有効トンキロ)は-23.3%で、こちらは供給側の問題による需要の落ち込みであることが出ています。こちらもリーマンショック時を上回る減少幅となっています。
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皆さんのコメントにあるように、コロナ収束後も全く以前の状態にはならない。
現在航空会社の主収入は貨物事業と国内線(中国、アメリカ等)。近距離国際線を主にしていた航空会社は軒並み無くなっています。
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今後はPEACHさんが計画している年間費を払う形での飛行機乗り放題というサービス、航空機のシェア(航空会社が所有しない)、ホテルやツアーそして生活場所までサポートする新しいビジネス展開をしていかなければいけないと感じています。
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パイロットに関しても、飛行機を飛ばせることは最低条件な上で、他にどんな面で会社に貢献できるかというスキルが求められています。
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これからパイロット目指す方はどこかで意識しておく必要があるかなと思います。
しかし、航空業界で「急落」って単語は縁起悪いなー…。
とはいえ単価を徒に上げてしまえば、需要の回復は尚更阻害されてしまいます。特定の産業に対する補助金には慎重であるべきですが、航空産業は人の交流の要です。コロナ克服という政治的要請からも、各国で戦略的な支援が求められるところです。
IATA 2020 Worst Year in History for Air Travel Demand
https://www.iata.org/en/pressroom/pr/2021-02-03-02/
それでも、結果として、世界の総飛行距離数は減少するのではないかと見ています。二酸化炭素排出抑制の観点では良いことですが、航空業界には由々しき問題です。そして、仮に総距離数は変わらなかったとしても法人利用が減ると、収益性は下がるでしょう。
結局、航空会社各社は収益源を増やしたり、固定費を下げるべく、今後の需要を想定しながらの縮小均衡を考える必要があるでしょう。特に収益源を増やすという観点では、自社の多様なアセットをデジタル化された経済社会に適合させた型で上手く活用することが肝要となるでしょう。
個人的には、改めてリアルで会うことの重要性を感じている。ここ半年ほど海外チームに関わることが極めて多くなっている。以前出張して関係性を築けているメンバーもいるが、新しいメンバーもいるなかで難しい。
また、オフィスにいれば、ちょっとした声掛けとか、普段の周囲とのやり取りとかで関係性の理解などもしやすいがそういうのがしにくい。タスクベースでは進んでも、一定のリアルでの接点・時間投資が、リモートでもものすごくレバレッジが効くと感じる。
そろそろ行きたいでしょ?と言われること多いのですが、なんだか日本で落ち着けて嬉しくなってる自分もいたり。