国連安保理、ミャンマー協議不調 中国とロシアが保留、まとまらず
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国連加盟国、つまり世界中の国が一致した制裁を行うためには、国連の安全保障理事会での決議が必要になります。しかし、常任理事国である中国とロシアが拒否権を行使すれば、決議は通りません。そうなると、米国やEUが個別に制裁を行う、ということになります。
中国は別段、国軍の味方ということはなく、スー・チー派の政権であろうと、国軍の政権であろうと、権益は確保できるでしょう。中国がミャンマーに投資している最大の国であることに変わりはありません。
ただ、中国が制裁に参加するというのは、中国企業がミャンマーに進出できなくなる、ということなので、それはありえない選択でしょう。中国が国連で、ミャンマーへの制裁に賛成することはないでしょう。
結果として、米国とEUが個別に制裁を行う、ということにならざるをえないでしょう。ロシアのクリミアやジョージアの問題、そして中国の政治体制を考えると、制裁に賛成となる可能性は非常に低いと思われます。また、グローバルな地政学・地経学的な視点から見た場合、良好な(ないし利害が一致した)中露関係は重要なポイントの一つです。