食品輸出、コロナ禍でも過去最高=9223億円、卵やコメ好調―20年
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今何とか頑張って9000億なので、5兆円は非常にハードルが高い目標です。国と企業が一体となって戦略的に構造改革しなければいけません。果たしてやり切れるのか。。しかし、香港で卵かけご飯がブームとは知りませんでした。
注目のコメント
まあ、それでも依然として国土面積も人口も日本の九州と同程度しかないオランダの農産品の輸出額の1/9程度ですけどね。
オランダの農産品は、ITを駆使した大規模な植物プラント工場で生産しているため効率性も高く、高品質なため、業界として儲かることで優秀な若者の積極的な参入があります。
ただ、日本の農業でもこうした傾向は少しずつ出てきているようです。「農林水産物・食品」の輸出ということですが、現在では、食品もまた様々な国にあるサプライチェーンを経て生産されます。日本企業がつくった自動車の部品が、アジアのいくつもの国でつくられているのと同様です。これは、「農林水産物・食品」の4割を占める加工食品について特にいえることです。
水産品にしても、カツオ節はフィリピンやインドネシアでほとんどつくって、包装だけ日本でしていたりするし、シラスや練り物の原料はほとんど輸入したものだし、真珠はタイなどで養殖しています。
それから、競争力のある食品企業は、ネスレやケロッグがそうであるように、サプライチェーンもグローバル展開しています。味の素やヤクルトやキッコーマン、ポカリスエットの大塚コーポレーションなどです。ホクトや雪国まいたけのように、キノコ類を世界各地で工場生産して大きなシェアを持っている企業もあります。
卵にしても、イセ食品がアジア各地で工場を立てて、大量生産して流通を増やしていることの方が、わざわざ日本から輸出するのよりも、はるかに将来性のある事業でしょう。
日本国内で完結するサプライチェーンで国際的な競争力のある製品をつくる、というのはもはや非常に難しいので、日本からの輸出、に執着するべきではないでしょう。
2020年6月 農林水産物・食品の輸出額
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/attach/pdf/200804-1.pdf冬には必ず季節風が吹き、幸いなことに日本近海を流れる暖流の上を通って湿り気を含んで日本の中央を貫く山脈に当たって雪を降らせ、その雪解け水が夏の大地を潤す豊葦原瑞穂の国。水の心配をせず農業が出来る国土を持つ国は世界に多くはありません。暖流と寒流が交わる豊かな海に囲まれ、森林王国フィンランドに見劣りせぬ森林面積割合も持っている。その日本の農林水産業がすっかり衰えて、オランダ、ノルウェー、フィンランド等々と比べの所得が数分の一、後継者も極めて少ないという事態になったのはなぜなのか (・・;
民間議員が主張した株式会社の農地取得はつい最近、農林族議員に潰されたと聞き及びます。生産性を高めるための改革は遅々として進みません。農水産物輸出に力を入れる政府が成果を誇りたい気持ちも分かるし成果を否定するつもりもないけれど、こうした小さな成果を見て満足していると、根本的なところで日本の農林水産業の改革が進まないんじゃないかと心配です。輸出に力を入れるのも良いけれど、何よりも先ず様々な既得権益と規制にメスを入れ、豊かな国土を活かして所得を高める工夫をすることが肝要であるように感じます ( 一一)