[1日 ロイター] - 銀価格が1日、一時8年ぶり高値を付けた。個人投資家がソーシャルメディア上で銀の買いを呼びかける投稿が増え、急速に値上がりした。

銀現物は一時、1オンス=30.03ドルと、2013年2月以来の高値を付けた。

インディゴ・プレシャス・メタルズのマネージング・ディレクター、デービッド・ミッチェル氏は、このペースで買いが続けば在庫が底をつくとコメントした。

また別のディーラーは、金を売って銀を買う動きもあると指摘した。

オンライン掲示板のレディットでは、小口投資家に銀鉱山株や銀を対象にした上場投資信託(ETF)の購入を呼び掛ける投稿が出ている。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「銀に対するソーシャルメディア上の投機は初期段階で、どの程度の勢いがあるかは不透明だ」とし、ファンダメンタルズがポジティブであることから、新たな投資家の出現は銀にとって長期的にポジティブになると述べた。

ゲームストップなどのような急騰が見られると熱狂する向きも多かったが、USグローバル・インベスターズのヘッドトレーダー、マイケル・マトセク氏は「一部の人が考えていたような買い圧力はないことが分かった」と指摘。ポジション縮小の動きが出て、価格が引き戻された可能性があると話した。

*内容を追加しました。