シャープ、白山工場を稼働=昨年JDIから取得
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シャープ=鴻海(ホンハイ)精密工業です。つまり台湾企業がディスプレイ事業の2巨頭であったシャープとJDIを徐々に飲み込んできているということ。
この事案だけは氷山の一角で、日本は90年代後半から2000年前半に投資した多くの事業で競争力を失い、結果韓国や台湾、中国にリーダーポジションを奪われてきた。
さらに重要なのは、将来競争力を失うことが明らかになり始めたのは、今ではありません。ずいぶん前に産業として敗色濃厚であったにもかかわらず、ジワジワと詰め寄られ、安値で海外企業にアセットを移管せざるを得ない状況に陥っています。
国を企業としてみれば、完全にポートフォリオマネジメント、資産配分の失策です。逆に台湾や韓国は日本からうまいこと価値を吸い上げています。NPは時事通信をトップに持ってくることがよくあるが背景情報が少ないよね…
・白山工場は売れるかどうかはかなり注目されていた。
・なぜなら、白山工場こそがJDIの経営を追い詰めることになったApple向けの液晶パネル工場だったから。
・JDIはAppleからの前受金をもとに投資、工場建設したのは良いものの、工場完成する頃には液晶パネルの需要は下がり、有機ELパネルが求められる状況になっていた。なんなら工場が殆ど出来てる時に建設中止しろとまで言われたという無茶苦茶な話もあった。
・結果、建屋も設備も出来たのになかなか稼働できない状況に陥った。工場を動かせばそれなりに費用がかかるし、人も必要になるからだ。
・白山工場は結局、その最新の設備をフルに発揮することはなく、一旦は稼働していたものの、またもや、稼働停止となり世界でも最新の設備はJDI、Apple、シャープ間での駆け引きにより、シャープが安く買い取ることになった。
・数年前に鴻海に買収される前のシャープが苦境の時にはJDIが興味を示していたという話からすればこれは隔世の感がある。
シャープは現在は鴻海傘下なので、同じ轍は踏まないとは思うが、これまでシャープも巨大工場の稼働安定ができず、亀山第二や堺で苦しんできたのは事実としてある。白山ではそれは無いのか否か。