筒香嘉智がオンラインセミナー開催 指導者・保護者に「目標設定の大切さ」を力説

レイズ・筒香嘉智【写真:AP】
レイズ・筒香嘉智【写真:AP】

指導者・保護者ら約100人が参加「いろいろな方と僕の考えを共有」

 レイズの筒香嘉智外野手が31日、指導者、保護者、報道関係者を対象にオンラインセミナーを開催した。これまでも少年野球の在り方について疑問を投げかけてきたが、この日も約100人の参加者に、指導者や保護者の関わり方、野球界の仕組みなどについて、質問に答える形で自身の考えを披露した。

 戦いの舞台を米国に移しても、子どもたちの将来を思う気持ちは変わらなかった。例年は自主トレ公開に合わせてメディアを対象に問題提起を行ってきたが、コロナ禍によりオンライン形式を実施。「いろいろな方と僕の考えを共有しながら、よりよい野球界、スポーツ界にしていければ」と、指導者や保護者も参加可能という形をとった。

 まずは、指導者からの質問に答えた筒香は「子どもたちが何かを好きになる、夢中になれる環境を大人が作ってあげて」と語りかけた。夢中になれる環境があれば、自然と練習にも熱が入る。子どものやる気スイッチを入れるために、まずは「目標を設定することの大切さ」だと強調。自身の例を挙げながら「僕はなんとなくプロ野球選手、メジャーリーガーになりたいと思うのではなく、小さい頃からなりたい気持ちは強かった」と話し、「何か目標設定をして、日々努力することが大事。もしなれなくても、そこまで頑張った過程は後の人生に生きる」と語りかけた。小学生の頃は、メジャーで活躍するイチロー氏や松井秀喜氏と並び、通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ氏に憧れていたという。

 また、DeNA時代に出会った外国人選手のほとんどが夏の甲子園を見て驚いたというエピソードを披露。「日本の高校野球が全てダメというわけじゃない。感謝する、挨拶する、といった部分は日本人の強さが出てくるところ」としながらも、「時代の変化に対して野球界は変わっていくスピードが遅いと感じている。日本の良さも残しながら海外から学ぶこともたくさんある。子どもたちに目を向けて、子どもたちのための環境作りをしないといけない」と訴えた。

球数制限、金属バットの是非などに加え、「スポーツマンシップの重要性」に言及

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