[フランクフルト 28日 ロイター] - 独コメルツ銀行のクノッフ新最高経営責任者(CEO)は28日、一連の戦略見直しを発表、その一環として1万人の人員削減と数百の店舗閉鎖を行なう方針を明らかにした。同CEOは、1月1日に就任したばかり。

同行は、経営陣交代や戦略の迷走で収益性が低下し苦戦を強いられるなど、先の金融危機の際に支援を受けて以来完全な回復を果たしていない。

クノッフCEOは声明で、「徹底した簡素化とコスト削減を図る。極めて野心的な目標だ」と説明した。

計画は、2024年までに従業員数を現状の4分の1前後削減するとともに、店舗数を同800から450に縮小するもので、2月3日までに最終決定されるという。まだ監査役会での審議と経営陣の最終承認が必要な段階だが、この日にメディアが報じたことから公表に踏み切った。

同行の株価は、午後の取引で4.8%上昇した。