[リスボン/コペンハーゲン 28日 ロイター] - ポルトガル政府は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する全国的なロックダウン(都市封鎖)措置を2月中旬まで延長するほか、国外への渡航を制限すると発表した。

28日に確認された新規感染者数は1万6432人、死者数は303人。人口約1000万人の同国では1人当たりの新規感染者数および死者数が7日平均で世界最多となった。

コスタ首相は「今後数週間で最悪の状況に直面するだろう」と述べた。

カブリタ内相は議会で、感染拡大抑制に向け15日間の陸・海・空路での海外渡航を制限すると表明。スペインとの国境1200キロを再び規制する。

議会は今月15日に初めて導入されたロックダウンを少なくとも2月14日まで延長することを可決。不要不急のサービスや学校が閉鎖され、可能な限り在宅勤務が義務付けられる。

また、デンマークのフレデリクセン首相は同日、新型コロナ変異種の感染拡大を抑制するため、現行の制限措置を2月28日まで3週間延長すると発表した。

デンマークでは今月に入り、新規感染者数や入院者数が減少しているものの、変異種の感染者は引き続き増加。当局によると、英国の変異種感染者が全体に占める割合は先週時点で13.5%と、1カ月前の2%から上昇した。

現行の制限措置では集会が5人に制限されるほか、バーやレストラン、学校、小売店が閉鎖。ただ、食料品店や薬局は営業が認められている。