[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアの裁判所は28日、17日の帰国直後に逮捕された反体制派指導者ナワリヌイ氏の勾留延長を決定した。

ロシア司法当局は先週、ナワリヌイ氏が過去の有罪判決を巡り、執行猶予中の出頭義務に違反したとして、2月15日までの勾留を命令。ナワリヌイ氏側はこれを不当として取り消しを求めていた。

ナワリヌイ氏は28日、刑務所からテレビ会議形式で出廷。「われわれを脅しても無駄だ。われわれは多数派だ」とした上で「法がわれわれの味方であり、われわれが正義であるということをより多くの人が理解してくれてうれしく思う」と語った。

弁護士のオルガ・ミハイロワ氏は、決定を不服として異議申し立てを行うと表明した。

ロシアでは先週末にナワリヌイ氏の釈放を求める抗議デモが全土で行われ、当局は3000人を超える参加者を拘束した。主要7カ国(G7)外相は26日、ナワリヌイ氏を直ちに無条件で釈放するよう求める声明を発表するなど、ロシア政府に対する国際世論の批判も高まっている。