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そのうえで「なぜ、投資予想に従う人が往々にしてソンをするのか?」という疑問に、さまざまなデータや“事情“を明かしながら、ずばっと答えていただきました。
印象に残ったのは「労働者2.0のマインドは、自分だけでなく子に受け継がれる」ということ。教育の経済学にも通ずるお話だと感じました。
その答えは「Yes, でもインデックスによります」というのが私の答えです。
そんなインデックス投資に対する考え方も含めて、債券、為替についてなど、投資においてよく議論になる点をピックアップしました。
要は、「自分が何に投資しているのか」を理解することが大事なのです。
反面、完全に理解することが不可能である事を知る必要もあります。
この4回のシリーズで「長期投資」の重要性のみならず面白さを感じていただけたのではないかと思っています。
これからもNewsPicksや、私が運用するファンド「おおぶね」を通じて、様々な発信をしていきます。
お楽しみに‼️
専門性はどこにあるかというと「市場の動きを正しく理解している」とか「将来の予想ができる」とか「企業価値の目利きが正確だ」といことでは全くありません。
専門性はあくまでも、市場の動き、マクロ経済の動き、企業価値などを考える上での「フレームワーク」の専門性に過ぎません。つまり、株価の動きに影響が与えるのはこのような要因である、企業価値はこういった方法で計算される、といった「HOW」に関する専門性です。
したがって、実際の予測精度が正確であるということを全く保証しません。むしろ、多くの市場関係者は、「今後どうなるのか」「なぜ相場はこのように動くのか」「なぜこの企業の株価がここまで急上昇するのか」ということを理解することに頭を悩ませています。特に短期的な動きについてはそうです。
結果、市場の変化についてもっともらしい説明を後付けで「解説」する様になります。気をつけなければいけないのは、その解説を聞いて将来の投資判断を行うことが必ずしも正しい判断につながらないということです。あくまでもその解説は「過去」また「短期」のものであるからです。
個人投資家が長期投資を考える際に一番重要なのは「時間軸」だと思います。長期が3年なのか10年なのか50年なのか100年なのかによって考え方は全く異なります。各時間軸にそって市場にもっとも影響を与える要因が変わりうるからです。人類がGDPや企業価値の総和の向上に向けて正しい判断をし続けるということを信じるのであれば、一定の長期期間での株式投資は成功確率が高いでしょう。
一番大事な判断はどうやるかの「HOW」ではなく、「長期投資をする」か「しないか」の「WHY」だと思います。
また、債券市場関係者が金融政策の限界や出口の話をしたがるのも「ポジショントーク」の一例でしょう。
さらに、日本の財政リスクを煽るのも「知識人バイアス」の一種かと思います。
株価に投資するのではなく、自分が応援したい企業に投資するというマインドを忘れないことが大切ですね。
インデックス投資のパイオニアである米バンガードの創始者、故ジョン・ボーグルの教えに従うなら、インデックス投資家というのは、ひたすらに「受動的に、長期にわたって、広範囲で且つ高度に分散されたポートフォリオへの投資」に専念すべき。インデックス信者がコストだけを槍玉にあげてアクティブ投資を攻撃することには私自身違和感を覚えます。奥野さんがご説明されている、インデックスの原理原則をまずは理解すべきです。
ちなみに、「おおぶね」は保有者向けの月例運用報告会も大変好評です。ご興味を持たれた方はまず月次レポートをチェックしてみることをおすすめします。(ファンドを保有していなくても無料で閲覧できます。)
投資の話にとどまらず、向き合う姿勢や価値観にまで及ぶ話の展開は、奥野さんの真摯な想いが伝わってくるようで、お金の話なのに何だか清々しい気持ちになりました。
"日本の株式市場は、価値を増大させない企業を温存させています。
例えば、地震が原因とはいえ原子力発電所事故を起こした東京電力も、有価証券報告書虚偽記載をした日産自動車も、上場廃止はもちろん二部降格にさえなっていません。その他にも東証一部には、経営状態の怪しいゾンビ企業が数多くあります。"