米GDP、74年ぶりマイナス幅 3.5%減、コロナ感染拡大響く
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一方、中国国家統計局は、2020年の経済成長率がプラス2.3%となったと先週発表しています。恐らくこれで、米中のGDP逆転のタイミングが、従来予想の2030年以降から、2028年頃に前倒しになったとみられます。もちろん、数字の信憑性の問題はありますが……
-3.5%という数値は、4月などの一番懸念された時期から考えるとかなり良くなった。
ただし、2020年の財政出動がGDPの15%ほどで、そこにかなり下支えられている状況(ただそのための財政政策でもある)。
https://www.nam.co.jp/news/mpdf/201029_tj.pdf
米国含めて主要地域について、IMF予想から4月→6月→10月→1月推計の順で下記のようになっていた。こうやって並べると
①2020年は6月を底に期待値がだいぶ改善
②2020年の見込み改善の一方で、2021年の反発はそんなに下がらなかった
③地域単位では中国と日本は良くも悪くも2020年も2021年も四半期ごとのブレが少なかった
【世界】
2020年:-3.0%→-4.9%→-4.4%→-3.5%
2021年:+5.8%→+5.4%→+5.2%→+5.5%
【米国】
2020年:-5.9%→-8.0%→-4.3%→-3.4%
2021年:+4.7%→+4.5%→+3.1%→+5.1%
【ユーロ圏】
2020年:-7.5%→-10.2%→-8.3%→-7.2%
2021年:+4.7%→+6.0%→+5.2%→+4.2%
【中国】
2020年:+1.2%→+1.0%→+1.9%→+2.3%
2021年:+9.2%→+8.2%→+8.2%→+8.1%
【日本】
2020年:-5.2%→-5.8%→-5.3%→-5.1%
2021年:+3.0%→+2.4%→+2.3%→+3.1%
4月:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2020/04/14/weo-april-2020
6月:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2020/06/24/WEOUpdateJune2020
10月:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2020/09/30/world-economic-outlook-october-2020
1月:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2021/01/26/2021-world-economic-outlook-updateよく盛り返したと思います。コロナ感染者数が圧倒的に少ない日本がマイナス5%(見込み)ですから、むしろ米国経済の強さを評価すべきだと思います(そして日本経済の弱さの原因を究明すべき)。