(ブルームバーグ): 米アップルが昨年10-12月のスマートフォン出荷台数で首位に立った。韓国のサムスン電子と中国の華為技術(ファーウェイ)が大きく後退する中で、「iPhone(アイフォーン)」の記録的な出荷がアップルを後押しした。

カナリスとカウンターポイントの推定によると、アイフォーンの出荷台数は10-12月に新記録となる約8200万台に増加。第5世代(5G)移動通信対応のアイフォーンを初めて投入した同四半期にスマホベンダーでトップとなった。

一方、サムスン電子の出荷は6200万台強と、10%を超える減少。中国の小米とOPPO(オッポ)、Vivo(ビボ)が5位以内に入った。米制裁で主要サプライヤーと半導体メーカーへのアクセスを失ったファーウェイは41%減と苦しんだ。同社はトップ5圏外。

カナリスのアナリスト、アンバー・リウ氏は「ファーウェイは米制裁によって大半の市場で著しく後退した」と指摘する。

ファーウェイは昨年11月にサブブランドの低価格スマホ部門「栄耀(オナー)」を売却し、不可欠な部品供給再開の機会をうかがっている。同社は電子メールで、「スマホ事業がこの1年で力強く発展し、タブレットとパソコン、ウエアラブルは著しい伸びを示した。今後に引き続き自信を持っている」と説明した。

原題:Apple Takes Top Spot in Phone Market With Record Shipments(抜粋)

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