[シンガポール 28日 ロイター] - コンサルティング会社ウッド・マッケンジーは28日、今年の世界の石油需要について、迅速なワクチン配布と経済見通しの改善で約7%拡大するとの見通しを示した。

液体油の平均需要は日量9670万バレルと、新型コロナ感染症の流行で打撃を受けた去年の水準から630万バレル増加する見込み。

同社のバイスプレジデント、アンルイーズ・ヒトル氏(訂正)は「今年はワクチン配布が加速し、世界経済の成長率は去年のマイナス5.4%からプラス5%への改善が予想されている」と指摘。

「世界的な液体油の需要回復ペースは、ワクチン配布および世界経済回復のペースと強さ次第になる」と述べた。

供給については、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国による生産協議にも不透明感が残ると指摘。一定の生産制限は必要だが、需要の回復とともに順守が難しくなるとの見方を示した。

*英文の訂正により、本文3段落目の「キトル氏」を「ヒトル氏」に訂正します。