[東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車が28日発表した2020年12月の世界販売(トヨタ車とレクサス車)は前年同月比10.3%増の91万5774台、世界生産は同14.4%増の75万5581台だった。いずれも4カ月連続で前年を上回り、12月単月として過去最高となった。中国、北米、欧州、日本など主要市場での好調がけん引した。

同社は、新型コロナウイルスの影響を受けた世界販売の回復ペースについて、20年10─12月は前年同期とほぼ同水準を想定していたが、実績は6.8%増と想定を上回るペースで推移している。21年1─3月は前年同期比で約5%増と見込んでいる。

20年の年間ベースでは、新型コロナの影響により、世界販売は前年比10.5%減の869万2168台、世界生産は同12.6%減の790万9488台だった。ただ、中国については販売が10.9%増、生産も9.5%増で、ともに前年を上回った。

世界販売のうち電動車の比率は、19年の約20%から20年は約23%に増加した。

20年の国内生産は、日野自動車とダイハツを含めたトヨタグループとして394万4484台、前年比12.8%減となったが、国内の雇用や技術力を守り続けるのに必要としている300万台規模は堅持した。