[27日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は27日の世界経済フォーラム(WEF)のオンライン会合で、途上国でのクリーン・エネルギー移行のための投資なくして気候変動問題への取り組みは不可能だと述べた。

同氏は、世界の温室効果ガス(CO2)排出量の3分の2超が途上国から発生し、今後30年間のCO2排出の増加も、大半が途上国から来るものだろうと指摘。

そのうえで「ゼロ・エミッションと気候変動問題に世界的に取り組むことがわれわれの目的であれば、途上国でのクリーン・エネルギー投資を加速させなければ目標達成は絶対に不可能だ。従来の3倍の投資を要するとみている」と述べた。

IEAは5月に、世界のエネルギー部門が50年までにゼロ・エミッションを達成するための初の包括的ロードマップを公表する予定。