[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は27日、赤字企業の株価が異常に上昇していることについて直接的なコメントを避けた。ビデオゲーム販売の米ゲームストップの急騰現象が議長の関心を呼ぶとみていた向きには肩透かしとなった形だ。

プライベートエクイティ(PE)業界の弁護士を務めていたパウエル氏は株価にある程度詳しいとみられ、ゲームストップ株が2週間で10倍以上になっていることは明白な株式市場のフロス(小さな泡)だとして、FRBの超低金利と大規模な債券購入がこうした資産バブルにつながっているとの認識を議長が示すのではないかとの見方が一部で出ていた。

パウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「低金利と資産価値の関係はおそらく、人々が考えるほど密接なものではないと私は考えている。なぜなら多くの異なるファクターが常に資産価格を動かしているからだ」と述べた。