2021/1/29

【フェイスブック】ザッカーバーグが語った「最大の敵アップル」

NewsPicks編集部
ザッカーバーグが、アップルを非難した──。
SNS世界最大手の米フェイスブックは1月27日、2020年12月期の決算発表をした。その説明会で、マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、アップルを何度も名指しして、同社への対抗心をむき出しにした。
フェイスブックの決算自体は絶好調だったものの、なぜ36歳の経営者は、iPhoneで世界を変えた同じシリコンバレー企業を執拗に批判したのか。
決算速報のニュースでは伝えられていないフェイスブックの最新事情を、5つのグラフとともに解説する。
INDEX
☑️Eコマース需要増が最高益を後押し
☑️今年二桁成長なら10兆円だが...
☑️アップルを非難する「2つの理由」
☑️「iOS 14」の変更は問題になる

☑️規制当局との戦いも続く

Eコマース需要増が最高益を後押し

まず、フェイスブックの2020年1〜12月決算をざっとおさらいしよう。
売上高は、2019年に比べて22%増えて、860億ドル(約8兆9700億円)に達した。そして、最終利益(純利益)は2019年から58%増えて291億ドル(約3兆400億円)で、2018年に記録した過去最高益を更新した。
新型コロナウイルスの影響で「巣ごもり」「在宅ワーク」を余儀なくされる人々が増えたため、InstagramやWhatsAppなども傘下に入れるフェイスブックの広告収入が拡大。事前の市場予想値を上回り、大幅な増収増益となった(下図)。