米FRB、ゼロ金利と量的緩和維持 完全に景気回復するまで継続
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昨年来じわじわ上昇を続け、バイデン新大統領の巨額のコロナ対策がはっきりしたところで急騰した長期金利は、このところ低下気味。長期金利を抑え込むため追加緩和に動くと見ていた向きには現状維持は幾分がっかりでしょうし、インフレ懸念からFRBがタカ派よりになるかもと心配していた向きには安心材料。新型コロナウイルス禍と大型の景気対策の影響が交錯して対応が難しいなか「変化球もなく、全てが予想通りだった。全てが通常通りだ」と受け止められたなら成功だったように感じます。
「現時点では国民にワクチンを接種すること以上に重要なことはない」というのはそのとおりかと思います (^.^)/~~~フレ!
注目のコメント
会合後、S&P500株価指数はもみ合いつつも10月以来の大幅下落で引けました。パウエルFRB議長の記者会見を一部見ていましたが、テーパリングへの言及の憶測を真っ向否定するためか、景気の見通しに対して慎重なトーンで、一千万人近くの失業者数などについて何度か繰り返していました。
市場は、この慎重なトーンと、その割に追加緩和への言及もなかったことに反応したようです。
因みに、急騰のゲームストップ株や資産バブルの可能性などについても記者から質問がありましたが、当然直接の回答はありませんでした。
いずれにしても、景気回復に時間がかかることや、一部資産の価格上昇がスピード違反気味なのも恐らく事実。ここから先は、業績のアップサイドがある企業等を厳選する必要がありそうです。株価が大きく下落しているのは、FRBの見通しが思いのほか厳しかったからでしょうか。
ワクチン接種が明るい兆しとなっていたのですが、「現在進行中の公衆衛生の危機は引き続き、経済活動、雇用、インフレの重しとなり、経済見通しに著しいリスクをもたらしている」とコメントしています。パウエル議長はこれまで通り、早期テーパリングについて否定的なスタンスを示しましたが、ドル高に振れましたから、一部で追加緩和に対する前向きな姿勢の期待があったのかもしれません。