トランプ氏より保護主義的なバイデン氏
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ドナルド・トランプ前大統領の保護主義的な通商政策の緩和を期待していた米企業や労働者は、今週ジョー・バイデン新大統領が前任者の「バイ・アメリカン」ルールを採用したことに驚いた。その内容は前任者より保護主義的だ
政府調達品について国内企業製品を優先する米国の規定は、ニューディール政策以降続いている。トランプ氏は米製造業を振興するために3件の大統領令で規定を強化した。バイデン氏は25日、これらの大統領令を、より厳格だとされる自らの大統領令に置き換えた
バイデン氏の大統領令は経済的に悪いタイミングで出された。労働者不足と輸送手段の障害によりサプライチェーンは混乱し、価格上昇につながっている。鉄スクラップの価格は前年比で29%、昨年11月以降では60%上昇している。米供給管理協会(ISM)は昨年12月、受注残高が2年半ぶりの高水準となったと発表した
コロナが収束すれば供給問題は緩和されるとみられる。しかし、バイデン氏の官僚的な新たな調達計画はコストを押し上げ、新政権にとって優先課題とされる公共事業を遅らせることになるだろう