【メンバー募集】「睡眠」について共に語り、新サービスを創りませんか?

2021/1/29
 「ヒトと社会とビジネスに、一流の睡眠を。」というミッションを掲げる、日本初の睡眠領域に特化した共創コミュニティ「SLEEP LAB.com」。世界一の睡眠負債を抱えると言われる日本で、睡眠に関する課題を解決し、睡眠への投資を当たり前の文化にすべく、NewsPicksは睡眠ベンチャーの「ブレインスリープ」と共にSLEEP LAB. comを立ち上げました。
コミュニティは睡眠に関する最新の知が収集でき、それらを起点に睡眠に関心のあるメンバーが対話を重ねていく場となっています。共創プロジェクトでは、「一流の睡眠」を実現するための新たな商品やサービスづくりに参加できます。

今回は第1期メンバーの4名がなぜ共創コミュニティ「SLEEP LAB.com」に参画し、具体的に何をしているのか、お話を伺いました。

命を削る働き方、変えたい

──みなさんが、「SLEEP LAB.com」に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
吉村 僕は以前、毎日2リットルのコーヒーを飲んで、エナジードリンクで延命しながら長時間働くという、命を削った働き方をしていました(笑)。
この働き方が常態化していたから、自分では不健康であることを実感していなかったのですが、ある日体にガタがきた。
だから、働き方を変えるために睡眠に注目するようになりました。
大学在学中、配送事業を行うスタートアップ起業を経て、カンボジアに現地滞在し、外車の輸入業者立ち上げを行う。その後、LINEに入社。LINE iOSメッセンジャーのプロジェクトマネージャーとして新規プロダクトや機能開発を担当。2017年10月に出張撮影Lovegraphにジョイン。2020年より現職。
 我流ですが、関連する書籍を参考に7時間の睡眠を取るようにして、ガジェットで睡眠の質を測り、加重ブランケットを試して、寝る前には瞑想をしてみるなど、いろんなことを試した結果、明らかに睡眠における幸福度が高くなった。
これは同じような働き方をしている知り合いにもぜひ知って欲しいと、noteに書いたところ、これが予想外にバズったんです。それがきっかけでお声がけいただきました。
潜在的な課題を含めると睡眠のマーケットサイズは何兆、何十兆とあるはずで、そこに対してベストソリューションを模索するのはとても素敵なこと。
だから、コミュニティで可能性を追求したいと思いました。
菅谷 私も吉村さんと同じように、以前は睡眠を削って長時間働いていました。
でも、今の会社の社長から「睡眠は大事だ」と言われて、なるべく毎日6時間以上寝るようにしたら、明らかにパフォーマンスが変わったんです。
ベネフィット・ワンで営業やマーケティングに携わり、2017年からプログラミングのオンラインスクール「侍」の創業期に人事・総務・労務を立ち上げる。現在は、組織開発や経営企画、新規事業などに携わり、副業として複数社のスタートアップで人事部立ち上げも手がける。
とはいえ、睡眠に対して大きな課題を感じていなかったし、何が課題なのかもわかりませんでした。
生産性を上げるために実は潜在的な課題がたくさん眠っているのかもしれない、もっと改善できるなら探りたいと思って、コミュニティに参加しました。

10年以上、毎日15分の昼寝習慣

金田 僕は10年以上、日中の集中力を高めてパフォーマンスを出すために、毎日15分程度の昼寝を続けています。でも、僕にとって当たり前の習慣は、世の中的には当たり前ではないなと思いました。
お金をかけずに、ただ15分目を閉じるだけでも、明らかにパフォーマンスが変わるのに、多くの人がそれをしないのは勿体ない。
だから、少しでも仮眠文化を広く普及させたいと思ってコミュニティに参加しました。
米フロリダ大学卒業後に帰国。新卒でDeNAに入社し、メディア事業部で広告プランニングを担当後、グループ会社のSHOWROOMに出向。海外事業部にてパートナー企業とのアライアンス締結や海外拠点の事業戦略を構築すべく、ヨーロッパやアジアで活躍。2018年、企業の事業戦略からマーケティング、ブランディングをワンストップで行うwithlyを創業。
 私はもともと健康や美容が大好きで、いろんなことを試してきました。
コロナ禍で移動時間がなくなると、寝る時間を大切にしたいと思える余裕ができたので、良いマットレスと枕を買って、睡眠の質にこだわるように。
そんなとき、コミュニティマネージャーの藤平さんからお声がけいただきました。
「睡眠」は誰にとっても毎日の当たり前のことなので、ほとんど意識されていません。
でも、当たり前にフォーカスして意識を向けることで、多くの人がハッピーになれるのなら、こんなにワクワクすることはないと思いましたね。
サントリーホールディングスで営業や原料調達、商品開発を経て、現在はヘルスケア領域の新ビジネスモデル創造業務に従事。調達時代に関わった日本茶農家に共感し、水出し茶の文化を世界に発信すべく「一坪茶園」を立ち上げ、代表を務める。プライベートでは、三菱地所のWonder Working Communityのコミュニティマネージャーとしても活動中。

仕事中に寝るのは「悪」ではない。データで裏付け

──具体的に、コミュニティの集まりではどのようなテーマを議論されているのでしょうか。
 毎回違うテーマについて話をするのですが、印象的だったのは仮眠の話です。金田さんは仮眠の習慣がありますが、私が所属している大企業では誰も仕事中に仮眠をしません。
それに私自身、仮眠すると夜の睡眠の質が削られる気がして、あまり乗り気ではなかったんです。
だけど仮眠は瞑想と同じで、目を閉じるだけで脳を休める効果があると言われて、「え、そうなんだ」と一気に視野が広がりました。
バックグランドが全く違う人が集まっているので、多方面からの気づきがある上に、知らなかったことを聞いて自ら試し、その結果をシェアできるのは本当に面白いです。
吉村 僕も、仕事中に寝るのは“悪”ではないけれど、寝ないで起きている方がいいと思っていました。
でも実際に15分の仮眠を取ってみると、その後の集中力が明らかに違うことを実感して、正直驚きましたね。
そこで仮眠について調べると、人には眠気が襲ってくる波があって、そのタイミングでの短時間の仮眠は効果的だというデータで裏付けされていた。
だから、社員にも仮眠を勧めるようになり、今では気兼ねなく仮眠する人が増えています。
最近よく、健康経営やウェルビーイングが取り上げられていますが、仮眠なら今日から始められて、すぐに効果を実感できます。
 上層部自らが試して、社内に推進していくのはすごく大切だと思いました。
金田 仮眠は誰でも無料でできるので、今までもいろんな人にオススメしてきましたが、組織の規模やカルチャーによって取り入れやすさが全然違うことに気づきました。
やはり、コミュニティのような深く話す場がないと、さまざまな課題を知ることはできないんだなと思いましたね。

オーダーメイドの睡眠ソリューションを

──コミュニティに参加したことで得られた、印象的な気づきがあれば教えてください。
菅谷 そもそも、睡眠は人と比較しようがないから課題に気づいていないだけで、実は誰もが睡眠に何かしらの課題を持っていることに驚きました。
睡眠について他者と話をすることで、潜在的な課題が見えてきたのは大きな気づきです。
印象的だったのは、脇さんの「睡眠には心の問題も影響しているのではないか」という話。
たしかにそうだと思うので、個人の性格や特性、行動データなどから、オーダーメイドの睡眠ソリューションをつくれたら価値があるのではないかと考えています。
 心が不安定だと眠れないんですよね。だからといって、みんながみんな誰かに相談して解決できるわけでもない。
吉村 人に相談することじゃないけれど、明日の仕事を考えてモヤモヤしていたら睡眠の質は悪くなりますからね。
今までは、すごく良いマットレスと枕、ガジェット等があれば最強だと思っていたけれど、それだけじゃない。
これに気づけたことで、睡眠環境を整えるだけではなく、社会との関係性を包括的に考えた、人の内面と外面をトータルコーディネートできる睡眠ソリューションが欲しいと思うようになりました。
金田 睡眠をテーマに話すだけで毎回話題が大きく広がるので、自分が思っていたよりも、睡眠の課題は細分化できそうだと感じています。
無数のアプローチが考えられるし、僕たち4人ですら変数が多いから、本当に気づきと学びが多い。しかも、話をするだけじゃなくて、実際に試して結果をフィードバックし、さらに課題を深掘りできるのはコミュニティならではの面白さだと思っています。

タイプや性格別、睡眠課題解決法を見つけたい

──コミュニティで実現させたいことはありますか?
吉村 お坊さんや鍼灸師さんは、睡眠に対する何らかの「解」を持っているような気がするんですね。
だから、そういった人たちのまだ世の中に知られていない知見が集まった場にすることで、商品開発に生かしたいと考えています。
 たしかに、お坊さんは禅の思想も関係しているかもしれないですね。
私は、人の性格は料理や所作だけでなく、睡眠にも出ていることがわかったので、さまざまな性格・特徴に睡眠を掛け合わせることで、タイプや性格別の睡眠課題解決法を見つけたいと思っています。
金田 僕は一貫して、仮眠文化が市民権を得るまでコミュニティで試行錯誤したいです。
企業によって仮眠の導入は難しいかもしれませんが、得られる効果は無視できません。どれだけ忙しくても15分の仮眠で効果は絶大です。
眠くなくても脳は疲労しているから、こまめな水分補給のような感覚で、横になって目を閉じる“睡眠補給”の考え方が広まれば、仮眠は取り入れやすいのではないかと思っています。
菅谷 私は睡眠を改善したいというより、日中のパフォーマンスを高めるために、食事や運動、睡眠のバランスや質をどう取ればいいのかをコミュニティで検証したいです。
一人ではなかなか継続できなくても、コミュニティのみんなを巻き込んで実践すれば継続できるし、お互いの発見をシェアすれば新たな気づきや発想にもつながります。

「寝起きに幸せ」コミュニティに入り健康を実感

吉村 僕はこのコミュニティに入って健康になった実感があるんです。
睡眠の質をスコアリングして、何が自分の睡眠の質を下げているのかがわかるようになったし、スコアリングの得点が高ければ高いほど、朝の目覚めがものすごく良い。
寝起きに幸せを感じるなんて初めてで。もちろん、2リットルのコーヒーもエナジードリンクも飲まなくなりました(笑)。
この健康実感は試してみないと得られないし、不健康状態が常態化していると、そもそも不健康であることにすら気づかなくなります
だから、無意識領域をトラッキングするなどして、睡眠に生かすような取り組みをしたいです。
 自分との対話ですね。自分の心や感情はどうなのかを内省することが、結果的に睡眠のあり方と人生を変えるのかもしれません。
金田 「割れ窓理論」という、窓ガラスを割れたままにしておくと、そこにゴミが捨てられ環境が悪化し、犯罪が多発するという理論があるのですが、心の状態が良くないと自分の部屋も乱れがちになってしまいます。
結果、どんどん自分らしくない行動を取るようになってしまう。そういった心の状態を知って変えようとしたとき、良い睡眠が大きな助けになりそうですね。

多様な価値観を掛け合わせたい

──これから、どんな人を仲間にしたいですか?
吉村 僕は、それこそお坊さんや鍼灸師さんが仲間になってくれると面白いなと思っています。いろんなバックグランドを持つ人に来て欲しいですね。
菅谷 まだ気づいていないことはたくさんあるはずなので、まったく違うカルチャーで育った人にも参加してもらいたいです。
 私は好奇心があって、何でも試したいと思う人。お互いに行動してみて、フィードバックし合える人がいいなと思います。
金田 こういったコミュニティは“意識が高い”と思われがちですが、睡眠は誰にでも当てはまるテーマです。
仕事やプライベートで何かを成し遂げたいと明確な目標があって、そのために睡眠の質を高めたいと思う人はもちろんですが、何をしたいか定まっていない人や、漠然と睡眠に課題を感じたことのない人にもぜひ参加してほしい。
いろんな考えや価値観がかけ合わさることこそ、重要だと思っています。
共創コミュニティ「SLEEP LAB. com」にご興味がある方はお気軽にご応募ください。よろしくお願いいたします。
(取材・執筆:田村朋美、写真:小池大介、デザイン:柴田慧)